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スーパーのレジ打ちとお客さま  作者: 美々少年
7/20

男性客編  4話 休暇

昨日は、せっかく彼女の姿を見たくてKスーパーに行き、レジをしてもらうチャンスがあったのに



土壇場で怖気ついた自分の弱さを受け入れられなかった。



幸い約10メートルの距離はあったが彼女の視界には入っていたので自分の存在に気付いてくれていたら嬉しい。



だけどスーパーの店員さんなんて無愛想がデフォ、ただの会計マシーンだから、いちいちお客のことなんて気にもしてないだろう。



ましてや僕のようなオッサンなんて全く眼中がないに決まっている、意識しすぎている自分の独り相撲だ。



仕事を終えKスーパーに向った。



当日が賞味期限のお弁当を買いに行くならば毎日スーパーに通っても不自然ではない。



夕方5時30分、昨日と同じく最短距離で唐揚げ弁当とペットボトルのお茶を手にとり、一瞬あるアイデアがひらめいた。



Kスーパーは外からはレジが見えづらい位置にあるので、店内に入らないと彼女の居場所は確認できないレイアウトである。



昨日の二の舞にならぬように、売り場のど真ん中にあるアイスボックスに並んでいる冷凍食品をひとつ追加した。



これなら彼女が昨日と同じ真ん中のレジのポジションでも違和感なくレジに入ることができるだろうから。



胸を弾ませながら恐る恐るレジの方向に向かったのだが。



いない。



今日はお仕事がお休みの日なのか?


それとも休憩中?売り場以外で他の業務に回されているのか?



店内でうろうろと物色しながら時間稼ぎするという行為は自分の性に合わないし、手にとった冷凍食品は溶けてしまうし、怪しいお客だと疑われる危険性もある。



今日は妥協して推定60代の店員さんのレジに入った。



その時、ふと頭の中で彼女が目の前で商品をスキャンしている姿が鮮明に映像化していた。



つづく。


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