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スーパーのレジ打ちとお客さま  作者: 美々少年
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男性客編  3話 二度目の再会

僕のようなアラフォーのおっさんに好かれたら、さぞかし迷惑だろうと思う。



でも彼女の姿を見に行くだけで一線を越えさえしなければ問題ないだろう。



時刻は夕方5時27分、Kスーパーの駐輪場にバイクを停め店内に入る。



合理的な生き方をしてきた自分は、先ずは財布から千円札を1枚と1円玉9枚を抜いて片手に持った。



「お会計は○○円になります」と言われてからモタモタとバッグから財布を取り出して、レジの進行を妨げてしまいお店側に迷惑をかけたくないからである。



カゴを持たずに最短距離で早足でお弁当売り場に向かいから揚げ弁当をひとつ取り、飲料売り場でペットボトルのお茶を取り、レジに向う。



身体は迅速に動いているが、正直、頭の中は彼女の姿を見ることができるかどうかで一杯だった。



真ん中辺りのレジで他のお客さんと接客中、斜め下を向いているので長いまつ毛が一際目立って美しい店員さん。



彼女から特別なオーラが出ているのか?大勢の中でも瞬時に居場所を見つけることができた。



このまま素知らぬ顔で彼女のレジに入ろうと思った矢先、ちょっと冷静に考えて見ると、お弁当売り場と飲料売り場からのルートから、彼女が居る真ん中のレジに入るのは、あまりにも不自然ではないか?



いかにも意図的に彼女のレジに来ましたと言わんばかりに。



今から買い忘れを装い売り場に戻って他の商品も買うっていうのも不自然だし。



しかしこんな通路で立ち止まってモタモタしていたら、他の店員さんに挙動不審なお客だと疑われてしまう恐れもある。



彼女の顔をチラリと1秒ほど見て、今日は已む無く他のレジに入った。



気付かれないように顔を斜め下に向けながら2つ離れたレジでお仕事をしている彼女の姿をチラチラと見た。



本当に綺麗だ、こんなに綺麗な女性と出会ったのは何年ぶりだろう?



ただ綺麗なだけではなく、なぜか彼女の姿を見ると心が穏やかになり、なおかつ心臓がドキドキしてしまうのだ。



この感情の高ぶり、自分でも不思議だ。



今日は彼女の姿を見れただけでも満足だった。



つづく。


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