外伝12 ソフィアへ
ソフィアへ
今俺は、ソフィアの故郷。
エルフの里に来ています。
クイーンに襲われて、里はすごく、ボロボロだった。
ここ以外にもエルフの里はあるって聞いたけど、なんか、それを忘れるくらい絶望的な気持ちになった。
やっぱり、クイーンがしたことは許されることじゃなかったんだなって。
でも、絶望だけじゃなかった。
エルフの里に、花や木の芽が、芽吹いていた。
少しずつ、少しずつ、確かにエルフの里は前に進んでいる。
それがわかって、俺はすごく安心した。
そろそろ残党狩りも終わり。
怪物が出たって話も、ここ数ヶ月聞いてない。
もう残党は狩り尽くしたって感じ。
手の紋章も、そろそろ消えそうなんだ。
きっと役目を終えたんだな。
紋章が完全に消えたら、レストレアの家に帰る。
だからこれが、多分最後の手紙になると思う。
俺が帰ってくる日を、楽しみにしていてほしい。
って言うと、なんだか恥ずかしいから、普通に過ごして待っていてほしい。
ソフィアの淹れる紅茶を、楽しみにしてる。
それじゃ、また。
最後までお読みいただきありがとうございます。
これにて、本当の完結です。
役一ヶ月のご愛読ありがとうございました。
至らぬ点が多かったと思いますが、最後まで書ききることができました。
また作品を書く日があると思います。
その時は、よろしくお願い申し上げます。




