17.謁見
寒暖差が辛い…
風邪引いたし
皆さんも体調管理にはお気を付けて
アーサー王と会った翌日、俺とガリウスは王城の謁見の間の前にいた
「入れ!」
威厳のあるよく通る声と共に重厚な両開きの木製の扉が開かれ、俺達はレッドカーペットの上を進む。中には両側に貴族や兵士が整然と並び、中央の高い段の上にある玉座に座るアーサー王がどっしりと構えて座っている
俺とガリウスはレッドカーペットの中程で立ち止まると片膝をついて跪き、頭を下げる
「レイガード辺境領当主、ガリウス・レイガード、只今参りました」
「ガリウス辺境伯が三男、アルベルト・レイガード、只今参りました」
「うむ。この度の魔物の氾濫の鎮圧、大儀であった。その功績を認め、ガリウス・レイガードに褒賞として白金貨20枚を授け、辺境侯爵に任命する!」
アーサー王はそしてと言って言葉を一旦切るととんでもない内容を口にした
「アルベルト・レイガード、誰よりも早く魔物の氾濫に立ち向かい、多くの魔物を討滅した多大なる功績を認め、其方を子爵に任命する!」
アーサー王のその言葉に両脇にいる貴族達が戸惑う声が聞こえてくる。俺だってびっくりだよ
やがて小太りの豪華な装飾を身に着けた一人の貴族が手を挙げてアーサー王に尋ねる
「宜しいでしょうか?」
「何だ?コルエル伯爵?」
「失礼ながらアルベルト殿はまだ子供ではありませんか。爵位を与えるには些か早すぎるのでは?」
「ふむ。だが、この度の魔物の氾濫に於いて単身で迎え撃つその実力から考えるに彼は少なくともGランクに匹敵すると思うがどうだろうか?」
「もしその話が本当ならそうでしょう。しかし、本当なのでしょうか?私には俄かに信じられませんね」
まぁ、そうだろうな。その反応は間違ってない。他の貴族の数人も同調する様に頷いている
「何が言いたい」
アーサー王の問いにコルエル伯爵は厭らしい口調で言う
「我が騎士と模擬戦をしてもらいましょうか。それ程の実力があるなら100人程を相手しても問題ないでしょう?」
「アルベルト。どうだ?」
「別に1000人でも構いませんよ?どうせなら盛り上がる様に観客でも入れましょう」
アーサー王の言葉に俺は肩を竦めてそう答える。コルエル伯爵は俺の態度に怒りで顔を赤く染めて俺を睨むが、俺はその視線を柳に風と受け流す
「宜しい。ならば二日後の五の鐘に王都の闘技場でアルベルトとコルエル騎士団の模擬戦を行う!」
「畏まりましたっ!」
「畏まりました」
「他には無いな。それでは謁見はここまでとする!」
「「「はっ!」」」
アーサー王の言葉に俺とコルエル伯爵が頭を下げ解散した後、俺とガリウスは昨日アーサー王と会った部屋にいた
アーサー王は困った様に俺達を見ると申し訳なさそうに口を開いた
「すまんな。こんな事になって」
「構いませんよ。彼の反応は間違ってませんしね。逆の立場だったら私だって信じがたいでしょうし」
「そう言ってもらえると助かる」
「それに陛下も私の力を見たいんですよね?」
「まぁな。国の為に戦力は把握したいからな」
「私としては貴族にされた事の方が問題ですね。多分、原因の一つですよ?」
俺がそう冗談めかして言うとガリウスが叱咤するが、アーサー王はそれを手で制する
「こら、アルベルト!」
「構わん、構わん。そう軽口の方が楽でいい。それについてはセレスティアの婚約者として爵位位持っていて欲しいという私の我儘だ。すまんな」
「いえ、所でステータスは見せた方が良いですか?」
「見ても良いなら見たいがな」
「見ない方が身の為ですよ」
「そう言われると気になるがまぁ、良かろう。済まなかったな」
「いえ、二日後を楽しみに待つとしますよ」
俺はそう言ってガリウスと席を立って退室する。実際、この世界の住民の力量を知りたかったので丁度いいと言えたし、本当に二日後を楽しみに待つとしよう
そう思いながら王城の廊下を歩いていた
解説
称号【死を嗤う者】
自らの死を嗤って捻じ伏せ、獲物に嗤って死を与える者に与えられる称号。この者には死すらも平伏する
効果:嗤っている間の死亡率激減
:嗤っている間に攻撃した対象の致死率激増




