9.ステータス
アルベルトのステータス公開です
転生して2年経って10歳になった俺は現在、領地内で一番大きい教会に馬車で両親やレイラと共に向かっていた。キメラと出会って以降も相変わらず森に入ったり、魔法や魔道具を弄ったりしていてまぁ、中々楽しい日々を過ごしていた
「もう直ぐ着くぞ」
「そうですか。楽しみですよ」
「私はそれと同時に怖いがな」
「ガリウス、そんな事を言う物じゃありませんよ」
「はっはっはっ、そうだな。どんな事になってもお前は俺達の子だ。ちゃんと受け止めるさ」
「着きましたよ」
話している内に馬車が止まり、扉が開く。馬車を降りるとそこには白い大理石で出来た立派な教会があった。中に入ると長椅子が並び、最奥の中央に女神像らしき体に布を纏った女性の像がある。高い天井の直ぐ下にある十字の格子の付いた円形の窓から差し込む光が女神像を照らし、ここが神聖な所だという雰囲気が出ていた
女神像の前に水晶玉らしき物と羊皮紙が置かれた机と、その横に立つ長く白い髭を生やした初老の法衣を着た男性が立っていた。見た目の割に腰がしっかり伸びていて凄い。男性は頭を下げて自己紹介をする
「お待ちしておりました。神官のゴルバトと申します。それではアルベルト様、どうぞこちらに」
ゴルバトに呼ばれたので女神像の前まで行く。ふむ、転生した時に会った奴と違うな。白い大理石から削り出した物だから本来の色は分からないが腰まで伸びたウェーブがかった髪、垂れ眼気味の柔和に見える整った顔、胸も身長から考えると大き過ぎず小さ過ぎない丁度いい大きさと言えるだろう。今はどうでもいいが
「それでは水晶玉に手を当てて魔力を流して下さい」
俺は言われた通りにする。すると水晶玉から白い光が前に置かれた羊皮紙へと放たれ、羊皮紙が文字の形に白煙を燻らせながら焦げて俺のステータスが記された
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名:アルベルト・レイガード
種族:まだ人間
性別:男
スキル:《全言語理解》、《万象偽装》、《神眼》、《餓狼》、《悪食》、《能力権限:■■=■■■■》、(《能力権限:■■■■》)
称号:【レイガード辺境伯爵家三男】、【■■との契約者】、【■■■との契約者】、【■■■を喰らいし者】、【例外】、【転生者】、【技巧】、【死を嗤う者】、【初版保持者】、【厄災を屠る者】、【瞬殺者】、【暗鬼】、【殲滅者】、【外法師】
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「な、何ですか、これはっ!?」
俺が聞きたい。おい、何だよまだ人間って。もう直ぐ人間辞めんのか?俺はDi○じゃねーんだぞ?称号の一部も心当たりないし、転生前に見た時は確か【厄災に見舞われる者】とかじゃなかったか?
「え、え~と?」
「あ、貴方は何者ですか!?」
ゴルバトが混乱して俺の肩を強く掴んで顔を寄せる。男、しかも爺さんの顔のドアップとか誰得だよ。止めて欲しい
「放してくれませんか?」
殺気を僅かに放って威圧するとゴルバトは額に冷や汗を流し、青い顔をして静かに手を離し謝罪する
「すみません…」
「いえいえ、取り敢えずこの事は内密にお願いしたいんですよ」
「それは…」
「仕方ない。【意識に束の間の空白を】《放心》
【悲しい記憶、忌まわしき記憶、私にとっての不都合な記憶、全て私が忘れさせよう。無知なる平穏を与えよう。願わくば二度と其の記憶が戻らん事を『お前は私、【アルベルト・レイガード】に関する今日見た一切の情報を忘れる』】《忘却》
では失礼します」
「…ハイ」
俺は放心状態のゴルバトを放置して机の上から羊皮紙を回収すると、俺は踵を返して三人の下に行く
レイラは変わらず微笑んでいたが、両親の方は何とも言えない表情を浮かべている
「話しは終わりましたよ。これが僕のステータスです」
「そ、そうか。って何じゃこりゃあ!?」
「どうし、ってえぇ!?」
二人は俺のステータスを見て驚愕の声を上げる。やっぱり異常だよな、これ
「やっぱりばれたら不味いですよね」
「そうだな。というかお前一人で国一つ落とせるんじゃないか?」
「まぁ、やってみないと分かりませんが多分」
何か背後でビクッとした気配がしたが気にしない。キョロキョロと辺りを見回している気がするがどうでも良い事だ
「あらあら、予想以上に凄い事になっているわね」
「流石、アルベルト様です」
「結構、三人共落ち着いてますね?レイラに至っては驚いてないし」
「ある程度は覚悟していたからな。軽く超えられたけど」
「そうね。キメラをナイフで瞬殺する位だから【剣聖】とかかと思っていたけどそんな物じゃ無かったわね」
「何と無く気配がガリウス様達と比べて圧倒的だったので」
レイラの感覚が凄いのか俺の制御が未熟なのか迷う所だ
「そうですか。取り敢えず偽装を掛けときます」
「それが良いな。羊皮紙は私が厳重に保管しておこう」
「お願いします」
教会を出た所で俺はガリウスに尋ねる
「所でステータスを見る場合、どうすればいいんですか?」
「ステータスと言えば見れる。他人の場合は鑑定の様なスキルか見たい対象の名前をステータスの後ろに付けて、その相手が許可していれば見る事が出来る」
「そうですか。見せていただいても?」
「良いぞ」
「では、ステータス【ガリウス・レイガード】」
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名:ガリウス・レイガード
種族:人間
性別:男
スキル:《剣術》、《槍術》、《見切り》、《危機察知》、《火属性魔法》、《雷属性魔法》、《身体能力強化》、《剛力》、《金剛体》
称号:【レイガード辺境伯爵家当主】、【侵攻を乗り越えし者】、【炎将】、【雷将】、【剣鬼】
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「流石ですね」
「お前と比べると見劣りするがな」
「本当なら凄いって思える筈なんだけどねー」
それぞれのステータスについての話をしている内に家に着いた。その間、レイラは御者をしており、話に参加してなかった事が少し残念だった。頼めばステータスを見せてくれるだろうか?
アルベルトのスキル説明
《全言語理解》:ありとあらゆる言語とその意味を理解する事が出来る
《万象偽装》:自身のありとあらゆる情報を偽装出来る。例外を除いて看破は出来ない
《神眼》:ありとあらゆる情報を見る事が出来る。例外を除いて偽装、隠蔽は出来ない
《餓狼》:闘争心を向上させ、殺傷する度に身体能力の向上。暴走のデメリットあり
《悪食》:何でも喰える。捕食時、毒物や本来消化出来ない物質による消化不良等の汎ゆる悪影響を受けない
《能力権限:■■=■■■■》:■■=■■■■の能力を使用する権限。『其れは全ての扉であり鍵』
《能力権限:■■■■》:■■■■の能力を使用する権限。現在はとある理由で使用不可




