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超番外編『メリークルシミマス』

「はぁ.....」


なんどため息をついただろう。

だが、それでも、もう限界だ。


「リア充爆発シロオオオオ!!!!!!」


俺ーー氷霧 零は心からの叫び声を上げた。





「で....俺たちを集めて何をするつもりだ?氷霧」


「俺は、まあ仕事ないしいいけど....」


二人の人間ーー隼人とカズキがぼやく。


「今回呼んだのは他でもない、あることをしたいからだ」


「なに?」


「?」


「そうーーリア充爆発計画をな!!」


「「.......はあ?」」


呆れた声を出す二人。

だが、それでも!


「リア充ウザいんだよ!!」


「なんなの?!なんでキリスト誕生日にイチャイチャするのあいつら?!!!

頭おかしいんじゃないか?!!

しかも見せつけるようにイチャイチャしらがって?!!

あれか?お前ら彼女いない俺たち嘲笑ってるのか?!!

そもそも!!なんでクリスマスあるんだよ!!!

何で!あるんだよおおおおおおお!!!!!!!」


「クリスマスは吉田さんが広めたらしいぞ」


「吉田ああああああああああ!!!!!!」


心からの叫びを、精一杯叫ぶ。


「「うるさい」」


「すみません」


そうだ、ここ店の中だった。


「そんな訳で、リア充を爆発させたいんだ」


「馬鹿か?お前は馬鹿か?」


「よし、やろう」


カズキは馬鹿かといい、隼人は賛成した。


「ちょ?!隼人、お前この馬鹿に付き合うきか?!」


「馬鹿とはなんだ、馬鹿とは」


抗議の声を上げるが、無視される。


「俺も元はただのニートなんだよ!!イチャイチャするカプール見ると苛つくんだよ!」


「お、おお」


「あ、いたいた、隼人く~ん」


第三者の声がかかる。


そこに居たのは、軍の女子達だ。


「みてみて、この子が隼人くん、可愛いでしょ~」


「「可愛い~」」


女どもが黄色い悲鳴をあげる。

その後、隼人は連れ去れた。

途中、「助けて」と言っていたきがしないでもないが、無視した。

あんな野郎、爆発すればいいんだ....

てか、あいつ見た目ショタだから女に人気あるの忘れてた。


「よし、爆発させるか」


「おう」


今度は反対されなかったとさ。





「で、爆発させたいと」


「ああ」


「おう」


吉田のおっちゃんの研究所に来た俺とカスギは、吉田のおっちゃんに話をしていた。


「ふふふ、そう言うと思って、準備してあるのだ!」


「「な、なんだってー!」」


少し演技くさくなったが、いいか。

てか、準備してるのは流石に予想外だったぞ。


「都市に設置されているもの、それは『エフェクトボム』だ!」


「「えふぇくとボム?」」


「そう!これは見た目だけで、なんの効果もないものだ。

派手な爆発音と派手な爆風、これが起こるだけの物。

要するに、ドラ○もんの秘密○具の一つ、こけおどし爆弾だね」


「おいこら」


「それいいのかおい」


「大丈夫だ、問題ない」


不安だ。


「さぁ、楽しい楽しいパーティーの始まりだ!」


翌日


「あと十分だ.....」


「ようやくか......」


あのあと爆発する瞬間を見るため。

とあるビルの屋上にいる。


「あと5....」


あと五分。


「ところで吉田、これ、捕まらないのか?」


帰ってきた隼人が吉田に質問をする。

....そういえばこれ、冷静に考えれば犯罪だな。


「.......」ダッ


「「逃がすか」」


逃げようとした吉田を二人で捕まえる。

カズキよ、貴様が途中から居なかったのはこのためか。


「あ、もう時間じゃん」


ーー轟音が響く。

爆弾が連鎖しながら爆発していく。

ものすごい風が起こり、立っていられなくなる。


煙も出てきて、火災警報器が「ビー!!」と煩い音をたてる。




マ、取り敢えず。


「「「リア充爆発しろーー!!!!!!!」」」


ーー物凄い轟音が、響いた。






翌日

自宅にて。


『昨夜未明、軍の開発責任者の吉田 四郎氏が、爆弾物設置法違反の容疑で逮捕されました。四郎氏は

「やりたくてやった、反省も後悔もしてない、しいて言うならば、リア充爆発しろ」


と、意味不明な発言をしておりーー』


ピッ


嫌な予感がし、とっさにテレビを消す(物理的に)


吉田?まぁ、いいやつだったよ。


ピンポーンと、チャイムがなった。

はて、隼人の奴だろうか?


そんなことを考えながら扉を開くと、そこにはーー


「あなたが氷霧 零さんですね?四郎氏があなた方が共犯者というので、取り敢えず連行させていただきます」


「え?」


ーーこうしてリア充爆発計画は幕を閉じたのだった。

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