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短編『おっさん』
「ふ~~」
なにあともあれ、終わって良かった。
いや、なんか都市の内部に妖怪現れたの
は予想外だったが、無事終わって良かった。
いや、無事じゃないか......
彼、氷霧くんと隼人君だ。
彼等は生死不明になっている。
普通、軍の人間が死んだら、
彼等が着ている服により、死が解る。
わからないのであれば、
彼等は服を捨てたか、なにかしら術を使ったかの
どちらかだ。
まあ、どうでもいいけど。
友人が死んだかわからないが、
彼等は生きているだろう。
彼等は転生者、特別な存在。
だから、生きているだろう。
ぼくのような、機械にしか興味ない
おっさんならともかく、大丈夫だろう。
「四郎さーん?会議の時間ですよー?」
おっと、どうやらここまでらしい。
さて、それじゃあ......
「都市の科学は世界一ィィィィィ!!!!!!」
この世界に、祝福を!!!!