ヤマメさん報道部ご案内~。
私は変態じゃなく紳士です(キリッ
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ここが....幻想学園....
校庭に桜の木が咲き、その中に聳え立つコンクリートと堅木を組み合わせて造られた校舎。
まだ寒さが残るが校内では妙な暖かさが全身を包み歓迎しているかの様に引き込まれていく
「今日からあたしも高校生かぁ....」
そう言うのは今年高校生になる少女。
いや彼女と呼ぶべきか。
名を「黒谷 ヤマメ」
「いやぁ、色んな事があったけども何とか此処まで来れた。」
彼女は言う。
そう、ここは幻想の為の学園。
この幻想に辿り着くには多くの難題に挑まなければならないのだ。
「...試験。あれ九九とか小学生の書き取りとかあったけど大丈夫かねぇ...今更そんなこと思うよ。」
時にはその苦労はなかった事にもなる。
黒谷ヤマメ
種族は土蜘蛛。生まれは旧地獄跡。親は生まれて直ぐ亡くなった。親に代わりに地獄の旧都を結ぶ橋の姫に引き取られ育てられる。手から糸を出す事も出来る。(スパ○ダーマッ)
だが本人は余りしたがらない。はしたないらしい。
だがそれ以外は普通で平穏な毎日を過ごしている。友達も多いし信頼されてるようだ。
口癖は「パルパルパルパル」である。嘘だ。
「お~い...ヤマメさ~ん...」
「あ、 椛ちゃん忘れてた!」←人を物みたいに言わない。
ヤマメの余りの元気の良さに付いていけずに置いてきぼりになってへばっているのが白狼天狗の犬走椛。
白狼なのか天狗なのか定かではないがヤマメのよき理解者である。
この二人が出会ったのは幼き頃。ある日椛が山で遊んでいる所を狙われて誘拐された。だがその誘拐を間一髪で止めたのがヤマメである。誘拐犯に向かって糸を張り動けなくしたらしい。(ドロドロで動けなくなる人が少し気の毒)その時のヤマメが格好良かったので椛は尊敬の念を込めて「ヤマメさん」と呼ぶ。一応敬語も使う。
ヤマメのツッコミはこの「もみじちゃん」に任せよう。
「ごめーん椛ちゃん。ちょっと早く行き過ぎちゃった。」
「車追い越しといてちょっとって....」
妖怪みたいだなどとツッコむと負けだと思う椛であった。
「大丈夫?」
「ああ、うん。大丈夫...ですけど...」
「どうかしたの?」
「ヤマメさん、カバンは?」
「...あれぇ?」
今日も元気なヤマメであった。
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初日
入学式を終えてホームルームを終えた二人。後は放課後だ。
好きに学校を見回ってもよし。帰ってもよし。
そんな中に二人はいた。
ヤマメ「いやぁー参った参った。カバン忘れるなんて」
椛「何処をどうすればそうなるですか...」
ヤマメ「でも二人とも同じクラスで良かったねぇ」
椛「まあそうですね。連絡も取りやすいし。」
ヤマメ「あたしは椛ちゃんから宿題見せてもらえるし」
椛「見せませんよ」
ヤマメ「ええっー!?そんなぁ...あ、実はそんなこと言って後で見せてくれ....」
椛「見せませんよ」
ヤマメ「うわーん」
何気ない会話である。勿論椛は宿題を見せてあげることになる。(当然のように)
椛「あ、そういえばヤマメさん。部活動とか決めてる?」
ヤマメ「部活動...?」
椛「あれ?もしかして入らないとか?」
ヤマメ「うーん。そうだなぁ...」
ヤマメは中学の時、美術部に所属していた。椛もだ。
しかし部員は少なく最後には二人だけという部活動として余り成り立っていないものだった。
ヤマメ「特に決めてないねぇ...」
椛「それなら...」
椛はポケットの中に閉まっておいた紙を取り出した。
ヤマメ「ん?なにこれ?」
椛「報道部です。幻想学園の。」
ヤマメ「報道部?」
椛「うん。報道部は主に学園での出来事や今注目を集めているものに着目し学園全体に発信するいわば地域情報機関みたいなものです。」
ヤマメ「な、なるほど分からん...椛ちゃんはこの情報部に入るの?」
椛「情報部じゃなくて報道部です。まぁ入るというかほぼ強制です...実は報道部に私の姉のような存在がいて...その人がなにかしでかさないか監視するという訳です。」
ヤマメ「へぇー。大変だねぇ。報道部かぁ...。」
椛「...もし良かったら部室。行きます?」
ヤマメ「え?いいの?」
椛「ええ。許可もう降りてますし。
(誰から許可取ったし)
ヤマメ「それじゃ行ってみようかね。」
少女移動中...
椛「着きました。」
ヤマメ「おーここがー。以外と近かったねー。」
椛「いや...近いというかすぐ隣...」
「あー!?もみじいいいいいいいいいいいい!!!」
椛「ふぐっ!?」
椛に突進してラリアットをかましたのが
鴉天狗 射命丸文である。
射命丸 文 2年生。
天狗の中でも最高クラスの実力をもつ。
椛の面倒を見ていたりいなっかたり
報道部の名の通り三度の飯よりネタ好きである。
ネタの為なら命を懸ける。時には自演して事件を作ったりと結構な有名人(悪い意味で)
文「もみじの耳ふっさふさぁ~。」
椛「げほっ!く、首が....」
文「あーこころが^~....あれ?隣にいるのはやっさんじゃん。」
やっさん「なんだ文ちゃんか....そういえばそうだったね。後そのやっさん言うの止めてくれ文ちゃん。」
一応ヤマメも文の事は知っていた。
勿論評判もご存知の通りである。
文「どうした二人揃ってー。あ、言わなくても分かるよ!入部したいんだね!いいよ!」
椛「はやっ!!」
「待ちなさい。」
文の後ろから声をかけたのはかの有名な悟り妖怪として知られている古明地家長女
古明地 さとり 3年生。
本来は地獄に土地を持ち隠れ住んでいるがもう一人の妹の為に学校なるものにやってきた。実はコミ症なのは秘密だ。
さとり「報道部は神聖な部活動。それを理解できぁ...できなか。違う。出来ないと....と?えーと...うう....。」
さとりは頭を抱えて後ろを向き座り込んだ。勿論顔は赤い。
文「さとり先輩はコミュ症だから気にしない。」
ヤマメ 椛「あっはい」
文がすかさずフォローする。フォローに余りなってないとかいっちゃダメだ。
文「あーあとそこにいるキュウリもったやつは人として扱わなくていいよ。」
「酷い!河童だから人じゃないけど酷い!それにキュウリ馬鹿にしやがったな!キュウリは凄いんだぞ!どのくらい凄いかというと....」
河城 にとり 2年生。
馬鹿と天才は紙一重。コイツは馬鹿である。
にとり「ちょ、説明酷くない!?私が何をしたってんだ!」
ドチクショー!コンナリフジンアンマリダァァァァァ!!!
ウルサイ
...サーセン
ヤマメ「いやぁ賑やかだねー。」
椛「いや賑やかというか騒がしいというか...。」
ヤマメは気にしてない。というか気にならない。鈍感なのである。KY。←そろそろ死語。
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文「それじゃ改めて自己紹介」
「私は清く正しい報道部の清純派アイドル射命丸 文!」
「報道部...一応部長...古明地さとりです...宜しく。」
「お前らの頭にキュウリぶっさすぞ。河城です。にとりって呼んでね。」
「いつも私の姉分がご迷惑をかけています。 犬走椛です。これから分からないことだらけですが宜しくお願いします。」
「黒谷です。ヤマメって呼んで下さい趣味は幼女観察です。宜しくお願いします。」
「オイ。」
「どうかした椛ちゃん。」
「いや...もうなんでもない...。」
もう疲れた椛の図。
そして結局入部したヤマメ。
これからどのような事が待っているのか!?
文はこの学園にいる女子のパンツを全てカメラに収めれるのか!?
さとりはコミュ症が直るのか!?
にとりはなんなんだろうか!?
文「俺たちの冒険は!!」
ヤマメ「始まったばかりだ!!」
椛「仲良いね二人とも。」
にとり「誰かキュウリ味のガ○ガリ君買ってきて。」
さとり「(帰りたい)」
さとり「ただいま~おくう~おりん~」
おりん「大変ですさとり様おくうが逃げました!」
さとり「」