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守護戦士見習いのあれやこれや(仮)  作者: 阿野根の作者
本編 見習い守護戦士バイトする。
39/48

傭兵ギルド管理官長は完璧熱愛中3

やっと真姫奈をこの腕に抱いたのに。

また邪魔が入った。

やはり、次代女帝は一筋縄ではいかないか?


「ガイウスさん、もう少し優しい表情で見ていただけます?」

明音皇女殿下が艶っぽく微笑んだ。


「…申し訳ないが、真姫奈以外にそんな表情は向けられない。」

真姫奈に誤解されると困るからな。


「仮にも婚約者同士ですのに。」

明音皇女殿下が不満そうに言った。


仮も仮、偽物婚約者だろうが。


「善処する。」

異世界間問題を持ち出されての偽物婚約者ごっこはきついな。


グーレラーシャ傭兵国の男は基本的に求愛相手以外興味がないからな。


「ご婚約おめでとうございます、明音皇女殿下。」

ニコニコといやみったらしくヒラエスとか言う男が言った。


オレの足を踏もうとしたから逆にふみかえしてやった。


「ヒラエスさん、ありがとう、あなたは側室として私を支えてくださいますね。」

明音皇女殿下が微笑んだ。


女帝だと側室は男になるわけか?

しかし、なぜ何人もいるのだろう?

愛しい伴侶が一人いれば、充分ではないか?

グーレラーシャ傭兵国の国王陛下も伴侶は一人のみだぞ、ほかの相手に目を向けている暇などないと思うが?


「はい、誠心誠意お仕えさせていたたきます。」

ヒラエスという男が言った。


「よろしくお願いいたしますわ、子供は沢山いた方がよろしいもの。」

明音皇女殿下が微笑んだ。


子供が沢山か…。

真姫奈との間なら何人いてもいいな♪


「ぜひ、ヒラエスの血を引く御子をお産みください、きっと素晴らしい御子にちがいありません。」

ヒラエスの男についてきた女性が言った。


母親か?そんなに自慢の息子なのか?

ひょろひょろでたより無さそうだが?


ウラリゼのアホ若の方ががっしりして見所があると思うが?

まあ、アホだが…。


「まずは、皇配(オウハイ)のガイウスさんの子供を生みたいですわ。」

ニコニコと明音皇女殿下が言った。


オレは、偽物婚約者だぞ。

絶対にあり得ないだろう。


オレのすべて子供の母親は真姫奈以外あり得ない。


「あら、優輝皇子殿下…いえ、次代キユリ様が女性をエスコートしてもどられたわ…。」

ヒラエスの男の母親が嫌な笑いを浮かべた。

さっきの発言は無視するようだな。


見ると真姫奈がユウキ殿にエスコートされてホールでてくるところだった。


黄色いミニドレスが悩ましい。

あの鍛え上げられた美脚がたまらないな。

膝の上にのせて思う存分堪能したい。


「庶民の女性とお似合いですわ。」

ヒラエスの男の母親が言った。


おい、真姫奈は、名門五十嵐本家に極めて近い分家の風見家の娘だぞ、間違いなく名家の娘だ。


まあ、オレには関係無いが。

身分などしょせん社会的な一部分に過ぎない。

そんなこと気にしていたら愛しい伴侶は手に入らない。

先祖の言葉はいい得て妙だな。


「真姫奈さんは五十嵐本家の内弟子になるほどの実力の守護戦士です、風見家のお嬢様ですわ。」

明音皇女殿下がさりげなく言った。


「しょせんは三次界の名門の分家じゃありませんか。」

ヒラエスの男が笑った。


そんなにユウキ殿をおとしめたいのか?


「明音皇女殿下。」

さっきのウラリゼのアホ若がやって来た。


ばつが悪そうだな。

まあ、犯罪行為を見られたわけだしな。

だが、まあ、こいつの方が、ヒラエスの男よりまだ、分かりやすいな。


「ウラリゼさん、あなたも側室として私を支えてくださいね。」

先程のことをおくびにも出さず明音皇女殿下が言った。

さすが、次代女帝だ。

夫どもは手のうえどころか指先で転がされるんだろうな。


ウラリゼのアホ若は真っ赤になった。


こいつは本気で明音皇女殿下が好きなようだ。

今度求愛方法を教えてやろうか?


「ありがとうございます。」

ウラリゼのアホ若が言った。


「よかったですぜ、坊っちゃん。」

エリア殿が言った。


なるほどエリア殿はウラリゼのアホ若のお目付け役のようだ。

なかなかの腕前を持っていると思われる。

足の運びに隙がないな。


「そうだな、エリア。」

ウラリゼのアホ若は言った。


まあ、こいつらはいいしょせん、私と真姫奈の愛の生活には関係ない連中だ。


「真姫奈ちゃん、疲れない?」

ユウキ殿が真姫奈の肩をさりげなくだいた。


「大丈夫ですよ、ユウキ君。」

真姫奈がにっこりと微笑んだ。


「ユウキはついに長年の想い人と心をかよわせたのです。」

ニコニコと明音皇女殿下が言った。


おい、それをあとでどうにいいわけするつもりだ?


「そうですか?帝位への野心はないというアピールではないですか?ピアイワ家のご令嬢もゼアスオーイ家のご令嬢もいらっしゃるのに。」

ヒラエスの男の母親が扇で口をおおった。


なるほどユウキ殿にも花嫁候補者がいるのか?

ならば、真姫奈にちょっかいをかけないでもらいたい。


「ユウキは明正和学園時代から、真姫奈さんのことがすきなのです、だから、邪魔しないでくださいね。」

明音皇女殿下がオレの腕によりいっそう絡み付きながら言った。


おい、そんな話していいのか?

ユウキ殿がどう思おうと真姫奈はオレのものだが。


「明音皇女殿下、ご婚約おめでとうございます。」

ユウキ殿に似た中年の女性がやってきた。


「イレチィスのおかあさま、ありがとうございますわ。」

明音皇女殿下が言った。


ユウキ殿の母親らしいな。


「そちらが、異世界のグーレラーシャ傭兵国の名門、ヒフィゼ家の若様ですの?格好いいですわ。」

イレチィス妃が言った。


「グーレラーシャ傭兵国の名門の若様ですか?」

ヒラエスが驚いたように言った。


まあ、単なる傭兵と侮っていたからな。

オレはべつにかまわないが…。


真姫奈と結婚するんだからな。


「さすが、イレチィスのおかあさま、よく調べましたわね。」

明音皇女殿下が言った。


「ええ、グーレラーシャ傭兵国で傭兵ギルドの管理官長を任されるお家柄ですもの、殿下によくお似合いですわ。」

イレチィス妃はそういって今度はユウキ殿の方へいくと言って去っていった。


「イレチィスのおかあさまは侮れませんわ、お父様とお母様が好奇心一杯でやって来ましたわ。」

明音皇女殿下が言った。


みると、ホールの向こうから皇帝夫妻がお供をつれてやってくる。


まったく、あれだけ自由に動かれたら護衛業務も大変だろう。


ヒラエスの連中もウラリゼのアホ若とエリア殿も礼をとっている。


オレも一応しておくか。


「明音、このかたが貴女の未来の旦那様ですの?」

皇后陛下が言った。


「はい、お母様。」

明音皇女殿下がそういってなおいっそうオレに絡み付いた。


まて…ふりのはずだろう?

真姫奈の方に目をやるとユウキ殿と一緒にイレチィス妃になんか言われてる。


朱鳥(アスカ)、婿殿は戸惑っておいでた、ヒフィゼ殿、明音をよろしくお願いいたす。」

皇帝陛下が言った。


え?おい、オレはどうすればいいんだ?


「は…い?」

オレが答えたとたん、ホールが喚声に包まれた。


真姫奈の方を見ると悲しそうな顔をしてる。


「嬉しいですわ、ガイウスさん。」

明音皇女殿下が極上の笑みを浮かべていった。


おい、本当に明日ふったと言うんだろうな?

オレは、偽物婚約者だぞ。


第一、真姫奈以外愛せない。

グーレラーシャ傭兵国の求愛行動中の男だぞ。


真姫奈、そんな寂しそうな顔をしないでくれ!

明日からきっちり抱き上げまくるから。


もう、二度と離しはしないと約束する。

オレの宝物、風見真姫奈を!

だから、ユウキ殿とそんなにくっつかないでほしい。


愛してる真姫奈。

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