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守護戦士見習いのあれやこれや(仮)  作者: 阿野根の作者
本編 見習い守護戦士バイトする。
32/48

瞬刀の傭兵はため息をつく。

管理官長って本当に優秀よね。

真姫奈ちゃんを落として早く帰ってきてくれないと。

傭兵ギルドが崩壊するかもね。


「イリディアさん!この書類なんですか?」

アラルエス・ドーリュムさんが言った。


次代王室管理官長なんて信じられないわ。

本当に大丈夫なのかしら?


「お兄ちゃん、それ、処理済みだから。」

冷静な突っ込みが妹のスザラーダちゃんから入った。


あっちが王室管理官長ついだほうがいいんじゃない?


「なんだ、ガイウスちゅんはまだ、真姫奈タンを落とせないんか?」

ベテラン傭兵の光槍(コウソウ)のエリクスさんが来たようね。


「あー、先生、お元気そうですね♪」

スザラーダちゃんが書類を処理する手を休めず言った。


「スザラーダ、お前、こんなところでなにやってんだ?低等槍士(テイトウそうし)なんだから、傭兵稼業は無理だよな。」

エリクスさんがビックリしたように言った。


ああ、スザラーダちゃんは低等槍士なのか…だから、傭兵ギルドでみたことないのね。


「一応、登録してありますよ。」

スザラーダちゃんが寂しそうに言った。


「お前がけがすると、あいつが怖いんだが。」

エリクスさんが言った。


あいつ?誰のことなの?


「ええ?まだ、あいつと付き合ってるの?」

アラルエスさんが言った。


「お兄ちゃんじゃないんだから、そんなに好きな人は変わらないから!」

スザラーダちゃんが言った。


まあ、普通そうよね。


「…イリディア…訪問者…ダファヤ氏来た…。」

ファイネが入ってきた。


ダファヤ氏?なんでそんな王宮の要職についてる人が来るのよ。


「迎えじゃないか?」

エリクスさんがニヤリとした。


迎え?誰のよ。


「えーと、時間切れ?」

スザラーダちゃんが時計を確認した。


「時間切れだ、スザラ、帰ろう。」

見事な赤毛に長身の男が入ってきた。

琥珀の目がキラキラしている。


「ライテウス、もう少しやっていきたいの。」

スザラーダちゃんが小首を傾げた。


ダファヤ氏ってまだ、独身だったわね、スザラーダちゃんより大分年上よね。


ダファヤ家はたしか、王族に房中術の教育をしてるのだったわね。

で、そこの当代当主がこのライテウス・ダファヤ氏よね。


「スザラ、私はもう限界だ。」

ダファヤ氏はそういって書類を処理しているスザラーダちゃんを抱き込んだ。


「ライテウス、もう少ししないと、お兄ちゃんはともかく、傭兵ギルドが…。」

スザラーダちゃんがそこまで言ったところでキスで口をふさがれた。


うーん、積極的だわ。


「おい、ダファヤの坊主、見せつけるんじゃない。」

エリクスさんが言った。


「エリクス殿、結婚式の招待状は届きましたか?」

ダファヤ氏がスザラーダちゃんを抱き上げて言った。


ああ、蜜月なのに

愛しい男性の腕の中から出てきてくれたのね。


「もらった、祝いの飴タワーを注文したぞ。」

エリクスさんが言った。


「ありがとうございます。」

スザラーダちゃんが言った。


結婚式…いいわ、私だって女だもの憧れるわよ。

お祝いの飴タワーがテーブルに沢山あって…。


まあ、相手いないけどね。


「ライテウス、仕事したい。」

スザラーダちゃんがダファヤ氏を見上げた。


「スザラの仕事は私の腕の中にいることだ。」

ダファヤ氏はそういってもう一度、キスで口をふさいだ。


うーん、私もいつかあんな、求愛してくれる男性が現れるかしら?


「スザラーダ、さっさと帰りやがれ、アラルエスじゃ役にもたたんだろうがしかたない。」

エリクスさんがため息をついた。


「スザラーダが王室管理官長継いだほうがいいよ!僕はのんきに、デリュスケシの港町でナンパしながら、いずれ、求愛できる女性を見つけて抱き上げようと思ったのに!」

アラルエスさんがぼやいた。


そうよね、普通、優秀なほうが跡取りよね。


「なにいってやがる、スザラーダはか弱いんだ、事実、低等槍士しかとれなかったじゃないか、お前が継ぐしかないんだよ、ダファヤの坊主が求愛囲いこみしなくてもな。」

エリクスさんが言った。


か弱い?天槍(テンソウ)のクーシャルーカの孫よね。


「先生、そんな、人を虚弱体質みたいに言わないで下さい。」

スザラーダちゃんはダファヤ氏の腕の中で通信機の画面に入力してる。


「スザラ、お前はか弱いだろう、よく、王宮の廊下で行きだおれてた。」

ダファヤ氏が愛しそうにスザラーダちゃんを抱き込んだ。


王宮の廊下で行きだおれてた?

たしかにあそこ広そうだけど…。

行きだおれる?


「だって、ドーリュムの部屋から表に出るの遠いんだもん。」

スザラーダちゃんが言った。


「スザラ、お前が傭兵学校を卒業出来たのは奇跡だ。」

ダファヤ氏は甘やかに微笑んだ。


「まあな、ドーリュムの部屋は王宮の中央に近すぎて学校に行けないから、入り口近くのダファヤ家の部屋を借りたことから、今の状況がな…。」

エリクスさんが遠い目をした。


ダファヤ家が要職だけど、王宮の入り口近くの部屋の理由は人を入れたり機材の搬入の関係らしい。


機材ってなんなのかしら?


「スザラ、もういいだろう、帰るぞ。」

ダファヤ氏はそういってあるきだした。


「スザラーダ!見捨てないでくれ!」

アラルエスさんが悲壮な声を上げた。


「ライテウス、でも。」

スザラーダちゃんがいいかけたところでキスで口をふさがれた。


ラブラブカップルは去っていった。


残された、アラルエスさんは悲嘆にくれている。

そんな間あったら仕事してよ。


「ガイウスちゅんに早く帰ってきてもらうために、誰か応援いっとけ。」

エリクスさんがため息をついた。


「…わかりました、イリディアと行ってきます…。」

ファイネが言った。


「ええ?イリディアさんとファイネさんがいないんじゃ、モチベーション下がるよ!」

アラルエスさんが言った。


「このエロ坊主、よし、オレがついてやる、悪いが、早く、ガイウスちゅんを幸せにしてやってくれ。」

エリクスさんが言った。


すごーく不安だけど。

いくしかないわね。

このままだと、本当に傭兵ギルド崩壊かもしれないわ。


ファイネはなんか嬉しそうよね。

こんな状況じゃなきゃ私もウキウキなんだけどね。


明正和次元ってどんなところなのかしら?

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