プロローグ 本日はバイト日和
新連載です、よろしくお願い致します。
さてと明日はバイトだよね。
がんばろうっと。
「風見真姫奈!勇者研入部を希望する!」
勇者研究会の部員 石神護郎が向こうからかけてくる。
ああ、めんどくさいのが来たよ!
勇者研の伝統だか何だか知らないけど、有望な相手を勧誘方々追っかけてトレーニングなんて超迷惑だよ!
「断る!」
私は護郎にたいじした。
「逃げないのか?」
同じ武術科の春山道明さんが出てきた。
「禍根はたたないとね。」
私は威力を弱めるために持ってたトートバッグで石神護郎を叩いた。
それでも少し後方に飛んだな。
もう少し威力弱めないとか…。
「痛いぞ!風見!」
護郎が当たった腹部を押さえながら言った。
「痛くなきゃ、お前、化けもんだぜ、オレら武術科は常に戦闘訓練してんだからな。」
春山さんが言った。
「じゃ、そう言うことで。」
私は家に帰ることにした。
私は風見真姫奈
明正和学園高等部武術科の二年生です。
黒いセミロングの髪はいつも、一本結びで赤みがかった緑の目のごくごく普通の日本人です。
武術科は主に守護戦士の資格取得を目指すんだけど、大国の将軍候補とか、騎士見習いとか、特殊部隊員候補生とかもいるらしい。
ま、守護戦士資格取っとけばどこでも潰しがきくからね。
私はまだ、守護戦士准二級資格なんだ。
なるべくはやく資格取りたいから
週末も実習方々、バイトしてます。
二級とるには一年の実務経験1500時間必要なんだよね。
ま、学校あるんでなかなかこなせません。
「おー、来たな、よしよし。」
ヒフィゼギルド管理官長が笑ってで迎えたくれた。
私のバイト先は明正和次元じゃなくて、
異世界のパーウェーナ世界のヒデルキサム大陸とキシギディル大陸にまたがる
大国グーレラーシャ傭兵国の傭兵ギルドだ。
「よろしくお願いいたします、ヒフィゼギルド管理官長。」
今日もかっこいいな♪
ガイウス・ヒフィゼギルド管理官長は
この傭兵ギルドの責任者だ。
焦げ茶色の目で
焦げ茶色の腰まで長い髪をみつあみに
一部金属の額あてで
グーレラーシャ伝統の膝丈たて襟、長袖の長衣にズボンをはいている、
こんなにストイックな格好なのに色っぽいんだよね。
羨ましい男性だよ。
いつも、なぜか、この人が指導役で一緒なんだよね。
「今日も、オレが指導役だ、ヒフィゼ外務担当官長のパイナ草原国との外交に同行する、気を付けろよ。」
ヒフィゼギルド管理官長が言った。
ヒフィゼ外務担当官長はギルド管理官長のお身内でしたよね。
たしか、お姉さんだったような。
「いつも、すみません。」
私が守護戦士だから護衛系多いんだよね。
「いや、むこうは、羊料理が名物だそうだ、終わったら食べにいこう。」
ヒフィゼギルド管理官長が微笑んだ。
本当にいい人だよ。
「ありがとうございます♪」
ヒフィゼギルド管理官長はやさしいな。
「星が綺麗なんだそうだ。」
ヒフィゼギルド管理官長が微笑んだ。
草原だからね。
守護戦士の准二級の制服は水色の作務衣なんだよね、はやく瑠璃色(二級)着たいな。
ヒフィゼギルド管理官長のお姉さんは赤い髪に茶色の目の色気のある美女で
でも、グーレラーシャの伝統衣装着てるから…つまり立襟長そでの足首丈の長衣にフレアズボン
髪も一つまとめで青い石のかんざしだし。
もっと露出を!と思ってるひとがいるくらいボンキュボンなんだよね。
うらやましくないもん。
私は普通の体型なだけだもん…ハア。
「風見守護戦士、よろしくお願いしますわ。」
ジーミシア・ヒフィゼ外務担当官長は微笑んだ。
「はい。」
守護対象者からよろしく言われた嬉しいな♪
「ガイウスが独占したがるわけですわ…。」
ヒフィゼ外務担当官長が言った。
「姉上!」
ヒフィゼギルド管理官長があわててる?
なんで?
「外務担当官長行きましょう、飛行艇がきました。」
カザフ外務担当官が言った。
パイナ草原国は遊牧を基本とした国家だ。
ただ、国がらみで麻薬を栽培しているという疑惑がある国でもあり危ないのだが…。
グーレラーシャ傭兵国は羊毛や羊肉等を輸入している、むこうはこちらの豊かな資源や
近年盛んな異世界(つまり、明正和次元)交易をグーレラーシャを通じて行いたいようです。
「なんか、モンゴルみたいだ…テントは違うけど…。」
草原に広がるテントは丸じゃない…四角じゃなくて…六角かな?
草原の神タルティウ神の象徴が六角形なんだそうだ。
まあ…ここは首都なんで、定住してる人もいるらしい。
迎賓館も板張りの立派な作りだったしね。
「ようこそ、パイナ草原国へ。」
向こうの高官が言った。
外交担当らしいけどやっぱり、ヒフィゼ外務担当官長のナイスバディをどこか見てる。
男性ってそんなもんだよね。
「さて…問題が起こらないようにあたりを見てくるか…。」
ヒフィゼギルト管理官長が言った。
「はい。」
一番近くには、王宮警護官が控えてるから大丈夫だよね。
まわりで、反対勢力がないかとか調べる、排除するほうの護衛活動だからね。
「異常はないな。」
ヒフィゼギルド担当官長が微笑んだ。
カッコいいな…蓬髪のガイウスっていわれてるらしいけど…いつもしっかり三つ編みしてるのになんでなんだろう?
会見は無事に終わったようだ。
「麗しいヒフィゼ外務担当官長殿ぜひ、我が家にお招きしたい。」
外交担当者がそういってさりげなく握手をするふりをして、外務担当官長の胸に手を伸ばした。
「ヒフィゼ外務担当官長、ゴミが。」
さりげなく肩をはらうふりしてガードした。
「失礼な!」
セクハラ未遂男は言った。
「申し訳ございません。」
うん、これで収まるかな?
男は未練がましそうにヒフィゼ外務担当官長の胸を見た。
「ゴミを付けたまま失礼いたしましたわ。」
ヒフィゼ外務担当官長は花のように笑って身を引いた。
…うん、守護対象者が分かってくれてるとやりやすい。
しかたなく、男は引いたようで帰って行った。
「ありがとう、なかなか、ガードも大変なんですの。」
ヒフィゼ外務担当官長が微笑んだ。
「僕も男なので…どうにも手が出せなくて…。」
王宮警護官が言った。
「歓迎レセプションは真姫奈さんに護衛を頼もうかしら?」
ヒフィゼ外務担当官長が笑った。
歓迎レセプション、興味ある~。
でも、行けないんだよね。
「姉上、真姫奈はオレとこれから食事にいきますから…。」
ヒフィゼギルド管理官長が言った。
「…まあ、なんとかなるでしょう、未成年を夜まで働かせちゃ不味いものね。」
ヒフィゼ外務担当官長が微笑んだ。
あうー、働きたいです。
でも…盛装もってないんだよー。
正装ならあるけど…だめだよね。




