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どんぐりからの手紙

作者: 坂下あお

こんにちは。

ぼくはね、たくさんの兄弟たちと木の上に住んでいたんだよ。

秋になって旅に出たんだ。

えっ、兄弟と仲がいいかって…。

そりゃ、けんかもするよ。どっちの背が高いとか誰の帽子がすてきとか似合っているとかね。

でも、みんな仲は、いいんだよ。だって、家族だもん。

仲良しになのになぜ旅に出たのかだって?

木の上からいつも下を見ていたんだ。

確かに、空は近いし、風も感じることはできる。

でも、地面の上に立って見たら、ムシさんやぼくと一緒に旅をしている木の実さん達に出会って世界が変わったんだ。

色々なものに出会いたくって旅をしようと思ったんだよ。

旅に出て、毎日が新しい発見でとっても楽しい。

もちろん、辛いときはあるよ。

お母さんから離れて、旅に出ているしさびしいって感じる。

地面は冷たいしね。

でもね。楽しいと感じる事の方が多いんだ。

木の上にいたときには行けなかった色々な所に行けるし、地面から見る空や月がきれいだし、たくさんの友達もできた。

それって、旅に出ないと分からなかったことだよね。

そういうのに出会うと旅に出てよかったと思うよ。

旅はいつまで続くかって、それは分からないよ。

たぶん、一生、続くんじゃないかな。

その間にいろんなものを見たいんだ。

まだまだ、ぼくの知らない事ばかりの世界だから知りたいと思うんだよ。

知らないことを知るって楽しいし、いろいろのものと出会うってドキドキする。

もちろん、君に出会ったこともね。

少しの時間だったけど楽しかった。

ありがとう。


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