リア充ってどんなだろう?
初めての作品ですが暖かく見守ってください。
俺は白川拓斗。
普通の高校生・・・じゃない。
普通の高校生って言うのは友達がいるもんだろう。
でも、残念ながら俺にはいない。
何故かって?
金髪で不良に見えるんだろう。
でも勘違いしないでほしい。
俺は染めたわけでも不良でもない。
髪は地毛。母親がイタリア人のハーフって訳だ。
自分で言うのもなんだが意外と俺はどちらかというと真面目な方だ。
自分で友達がほしくなくていないんじゃない。
つまり、俺は非リア充だ。
放課後、俺は教室で1人残っている。
悲しい奴だろうと思うだろうが、ちがう。
俺は人を待っているんだ。
凄いだろう!人に呼び出された!高校に入って初めて!・・・・・・自分で言ってて悲しくなってきたな・・・。
ま、まあ、とにかく女子に呼び出されたんだ。
っと、噂をすればって奴だ。
「白川拓斗君ですか?」
「ああ。呼び出したのってお前か?」
「はい。申し遅れました。山岡由愛です」
ああ、山岡由愛ね・・・。
!?まじか!?
あの山岡さん?
山岡由愛は俺のクラスメートでもあり、学力学年トップで運動神経抜群で最も羨ましいのはリア充である。
「あ、あの由愛さん。ご用件は・・・?」
「やっぱり!白川君は不良なんかじゃないんですね!?」
聞いてなくね・・・?
「あのぉ、用件・・・」
「白川君が敬語を使うとこなんてはじめて見ました!」
てか会ったことないもんな。
「そ、そうか、で、用件早く済ましてくれないかな?」
「・・・はっ、すみません!いやぁ、そのぉ、用件というのは少し言いにくいもので・・・」
なんか、顔赤くなってないか・・・?
「そうか、顔赤いけど大丈夫か?熱でもあるのか?・・・じゃ、また今度にするか?」
どんな用件なのかね?
「い、いえ!今、言います」
「・・・」
「そのぉ、つ・・ってください・・・!」
「はあ!?つってくださいって・・・おまえほんとに頭大丈夫か?熱ないのか?」
変な奴だなあ
「ちがいますよっ。だから、ああ、もう!わたしは、白川君のことが好きなんです!だ、だから・・・!付き合ってください!」
うわ、告白なんて初めてされた。
「俺のことが?好きぃ?・・・・・・・・・!?信じられない!俺のどこが良いんだよ!?」
「ぜ、全部・・・です・・・!」
はぁ~、こんなベタな奴いるか?
「全・・・部?」
「はい・・・」
「そうか・・・。考えさせてくれ・・・」
「返事は明日の放課後ここでよろしいでしょうか?」
「あ、ああ」
「ただいま~」
「おにぃちゃん!おかえりぃ!」
金髪をツインテールにした愛らしい表情で迎えてくれたのは俺の妹の白川椿、小学2年生だ。
母さんは既に他界していて、親父はイタリアへ出張している。
「遅くなってごめんな」
「おにぃちゃん、おなかすいたぁ」
「ごめんごめん。今作るから」
かわいいなぁ。ああそうともコレが兄バカというものさ。
・・・。断じてシスコンではないからな!
「はい。出来たぞ」
「わぁい!」
椿が箸で唐揚げを掴もうとしたところで
「待て!『いただきます』はどうした?いつも言ってるだろ」
いくら兄バカでもちゃんとしつけぐらいはやるぜ?
「はぁい。いただきます」
「よし!いい子だ!いただきます」
俺も急いで食べないと椿に全部食べられてしまう。
あっという間に食べ終わったな。
「ごちそうさまでした」「ごちそうさまでしたぁ!」
早く椿をお風呂に入れないと・・・
「椿、風呂入れ~」
「はぁい。じゃ、おにぃちゃんもいっしょにはいろ?」
「!?いや、いつも一人で入ってるだろ。お兄ちゃんはあとで一人ではいるよ」
いやいやいやいや!思春期の男子に何を言っているんだ!俺の妹は!?
「・・・うそだよ・・・。へんなかんちがいしないでね・・・!」
俺の妹は時々大人っぽく俺をだます。
可愛い顔しやがって・・・!
「ははは・・・。ごめん・・・な?」
「わかってくれればいいんだよぅ」
いや、騙したのはそっちだろ・・・
あせったぁ~!
「はぁ~」
俺は風呂から上がった後、ベッドの上で今日の放課後のことを考えていた。
・・・もちろん一人で入ったからな・・・?
付き合ってくれったって、俺には友達さえいないのになぁこんな彼氏じゃだめだろ。
よし!友達つくるか!
リア充になるぞ!
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