第5話 第一号要塞攻略
「砲撃開始!」
魔導兵が爆破魔法を城に放った。
しかしその肝心な魔導兵の数は大所帯の第二軍でも3人と少なく、あるだけマシという程度であった。
「砲撃終了します!」
「了解!」
ピーッ!
笛が鳴り響く
「これが新しい突撃の合図か!突撃に前へ!最高速度を保ちB隊を城門へ辿り着かせろ!」
「了解!」
馬たちが一斉に駆け出し野原に出る。
戦場は城以外何もない野原で城にはバリスタが見える。そりゃ歩兵部隊だけじゃあやれなかったはずだ。
「A隊射撃開始!」
「「了解!」」
-城壁上-
「バリスタ装填早く!」
「弓兵はまだ上がらんか!」
「弓兵どもは昨日全員残らず酒を飲んでいた!こんな時に!」
「飛ばせるならなんでもいい槍をかs…」
バシュッ!
「なんの音だー!」
「なんだ!人がいきなり倒れたぞ!」
バシュッと無数の風を切る音と爆発するような音が聞こえる。
「音のなる弓?それでも弓にしては遠い!当たるはずなんかない!」
「盾だ!早く!」
「おu…」
「盾が貫かれた!」
「バリスタ装填完了!クソ重馬め!もうこんなところに歩兵が邪魔だ!撃てない!」
-タグチ視点-
「白兵戦よーい、着剣!下馬せよ!」
「「着剣!!」」
パンッ!パンッ!と交互に射撃しながら重馬から降りる。
「歩兵を殲滅しB隊の道を開ける!」
と姫様が叫ぶ。
「突撃ぃ!」
姫様先頭で射撃しながら突撃する。
「「うぉおおお!!」」
「B隊我に続け!C4よーい!粘着剤に気をつけろ!」
「了解!」
B隊が城門にC4をくっつけると俺は起爆装置を手に持つ。
「十分に離れるか盾でガードしろ!」
私はB隊の盾持ち2人にガードされながら起爆スイッチを押す。
ドンッと爆発すると門に穴が開く。
「よーし!C4の数は十分だったか!第二軍は!」
「間も無く辿り着きます!」
「「うぉぉぉぉおお!!」」
と遠くから雄叫びが聞こえる。
「よし!仕事は終わりだB隊退却!」
「了解!タグチは!」
とエクズは俺に聞く。
「私はユーリカ様A隊に作戦成功を伝える。A隊と歩兵隊が裏門方面に移動しながら戦ってるのは予想外だった。」
「そうなればデウズ!行くぞ!」
「わかったっす!」
「なんだよ、早く行けって!」
「副長を守るのが俺らの仕事だからな!」
「それにダグチは馬に乗れないっすよね!」
「ちっ、痛いところつかれた。じゃあ乗せてくれ!」
「了解っす!全速力で向かうっすよ!」
俺はデウズの馬に乗り姫様の元に走る。
-A隊-
「銃剣折れました!」
「こっちは弾がない!」
「ユーリカ様!B隊はどうなりましたかね!このままじゃ消耗激しく戦えませんよ!」
「わかっているタールマン!」
(タグチという男は成功させるだろうか?父上、ヤツは信頼に足るヤツなのか?)
「到着!ユーリカ様、作戦は成功です!引いてください!」
「了解!」
「やるじゃないかタグチ!この前の無礼は忘れてやろう!A隊反転!全速力で馬に乗り戻るぞ!あとは第二軍に任せる!」
「「了解!!」」
第四軍全体は馬に乗り走り出した。
-城上-
「バカめ!歩兵隊から離れたらバリスタの餌食だ!放て!」
バシュバシュバシュと全装填された9連想のバリスタが矢を放つ。
-タグチ視点-
「バリスタ発射を確認!回避行動!」
二基の九連装バリスタはばらけにばらけまくりどこに着弾するかわからなかった。
「死にたくなければ左右に全速力で分かれ!」
とユーリカ様がいう。
ザシュザシュとバリスタは着弾した。
「馬鹿野郎!次は弓兵も持って来い!」
私たちはバリスタの攻撃可能射程を越える第二軍陣地へと後退した。
「被害は!」
ユーリカ様が報告を求める。
「負傷者は私に名乗り出ろ!行方不明者は!」
タールマンの元に一人一人報告にゆく。
「ユーリカ様、報告がまとまりました!負傷0、死者と行方不明者も0であります!第四軍は無傷です!」
「よくやった!死者負傷者共に0は私の初陣の帝都スラム街偵察作戦以来だ!」
「「お褒めに預かり光栄です!」」
「これから我々はどうしましょう。」
とタールマンが聞く
「第二軍の追加要請あるまで待機、その後城が陥落したことを確認できたら帝都へ報告に戻るぞ!」
「了解!別名あるまで待機!」
ということでこの拠点で日が暮れるまで待つと第二軍から知らせが届いた。
「第1号要塞陥落!左翼第二軍進軍し右翼第二軍の援護に向かいます!」
ということは我々の仕事は無い。
「帝都へ戻る!行くぞ!」
第四軍の馬たちは駆けていった。
帝都へ戻るとユーリカ様はタールマンと私を指名し城へ連れていった。
つまりユーリカ様ルーリカ様他2人兄の父上である皇帝ダリウス・トールトンに会うことになるようだ。
王座の前につくと跪く。
「皇帝陛下!この度第二軍の援軍要請から帰還いたしました!」
ユーリカ様が第一声を放つ。
「ふむ。」
「戦果は第1号要塞と付近の村で戦略目標A地域を制圧しました!」
とタールマンが報告する。
「了解した、そして貴様がタグチとかいう異世界からの来訪者か…」
話題の矛先が私に向く。
「はい、私こそが異世界からのやってきた田口田門と申します!」
「話は聞いている、貴様の技術と能力が我の、我らの帝国の力になることを願っている。」
「わかりました!」
私は大きな声でそういう。
しかし次の言葉に俺はおったまげた。
「タグチ、我が娘、ユーリカ・トールトンの婿になれ。」
「は?」
「何を言います!手柄を挙げたとはいえ異世界から来たどこの馬の骨かもわからないヤツなのですよ!それにふざけた格好をしている!このようなものにユーリカ様の婿は無理です!」
そう、タールマンの言う通り俺は終始アロハシャツの男として第四軍の中でも有名になっているのだ、そんな男の嫁にこの国の皇女?ないない。
「タールマンと同意見です!私はこの男と結婚などしたくありません!」
とユーリカ様の言葉も聞けた。
ちょっと悲しいけどね。
泣いてないもん!
「この副長、田口も同意見であります!」
と私も肩を持つが皇帝は顔色を変えない。
「我は命を変えん、これは皇帝命令だ。拒否はできない。」
一体なんの考えがあってこのような命を…
「明日、結婚式を国を挙げて行うこととする。では、皆解散せよ。」
「はっ…」
と泣く泣く解散した。
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