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南国の楽園 ③ ◆再掲載
幼いP氏は、汚い身なりながらも
分け隔て無く、
自分を惨めな孤児の環境から
救ってくれたヤングボスを神のように崇めた
やがて時代と共に、
都会の暗黒街も粛清や規制の嵐に巻き込まれ、
裏世界の者たちも自然に淘汰されて行った
ある者は都会を去り、
ある者はアッサリ足を洗い政治界や財界へ
と進出したりした
まるで昆虫らが脱皮するかのように
以前の殻などまるで自分とは関係無かったかのような見事な変身ぶりだった
恥知らずと言うより、恥など最初から身につけていなかったかのように




