表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/376

そして王子の誕生

「頭が見えてます。」

シーツの中からくぐもった女の声が聞こえた。横たわった女性はなお一層息んで見せた。

「出てきています。もう少し!」

横たわった女性の目からは涙が流れていた。その目は天井を見つめたままでいた。横の女性はただ彼女の手をやさしく握りしめていた。

盲の老婆は産婆の近くへとおぼつかない様子でうろうろと立っていた。

産婆は勢いよくシーツを右手で捲くりあげ、その身を起こした。左腕には赤子を掲げていた。

「王子様のご誕生です!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ