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まずは腹ごしらえといきたいところだけれどさぁ
中年の男は女たちの方を見た。鍋の近くにいた女性が一人立ち上がり、お皿にスープのようなものを注ぎ、ヴァキレンの前にパンと一緒に置いてやった。別の少し若い女性が牛乳のような飲み物を入れたコップを持ってきた。
「いただきます。」
そうは言ったが胸の前の塊が邪魔でヴァキレンはそれを解き始めた。二人の女はヴァキレンの肩越しに風呂敷の中を覗き込んでいた。ヴァキレンは気にせず赤子を取り出し、膝の上に抱えてコップの飲み物を飲ませようとしたが、それをさえぎる白い細い手があった。




