表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/376

螺旋階段は続く

老婆を抱えた男が回廊の端へ到達すると、主塔へと続く扉が開かれる。男は老婆を抱えたまま階段を駆け上って行く。息を切らし、荒々しく、老婆の繰り言を聞く様子もなくただ駆けていく。

中庭を突っ切ってきた男は、主塔への表の扉へと続く階段に差し掛かる。この男も老婆を風呂敷にくるんだようなものを小脇に抱えていた。主塔への扉の前に到着するや否や扉は開かれる。中に入ると、もう一人の男が階段を駆け上っている足音が響いている。よく似た出で立ちのこの男も、階段を駆け上って行く。

主塔の最上階までは壁伝いに螺旋階段が続く。途中にはさまざまな豪奢な部屋はあるが人影は少ない。各部屋の主らしき人は見かけられず、召使いのような者もほとんどおらず、衛兵と思われる男がポツリ、またポツリと部屋の入口に立ち、螺旋階段越しに最上階を見つめている。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ