第2話 妹のステータスと家
俺はそれからいろいろ妹と話した。この世界のこと、ちなみにこの世界には4つの大陸があるらしい。
いまいる大陸アルバ大陸、左となりの大陸がポルス大陸、この大陸の上の大陸が死大陸というらしい。
なぜ死大陸だけこんな名前かというと、この大陸には魔物が住み着いていて、大昔に魔物の一掃依頼を出したところ誰も帰ってこなかったらしい。
そして家のこともきいた。どうやら家には家族が4人いるらしい。母親そして父親、妹、そして自分、名前も聞いておいた。父親の名前はカノープス・カライシア。母親の名前は、レグルス・カライシア。妹の名前はミザール・カライシア。そしてどうやら俺の父親は剣術がめちゃくちゃ上手いらしい。というか剣術がある事に驚いたのは内緒。という家族構成だ。
そして妹の外見を今までよく見ていなかったが、妹の外見は赤髪に青い瞳、年齢は大体14~15歳ぐらいである。主張するべきところはあまり主張していない。それとついでに鑑定もしておいた。この世界の一般ステータスを知るためだ。鑑定を始めた瞬間に妹が、
「お兄様?もしかして鑑定してらっしゃいますか?」
鑑定はしちゃダメだったのか?そしてなんで鑑定してるってわかったんだ?
「あぁ。そうだが、ダメだっか?というかなんで鑑定してる事分かったんだ?」「いえ、ダメという訳ではないのですが、普通、鑑定をすると相手が多少の不快感を覚えますので。そして鑑定をするとものすごい疲労感を味わう事になるので…」
鑑定したら疲労感!?今までというか2回目だけど疲労感なんて無かった気がするんだが。「そうなのか?」「はい。お兄様は疲労感とかはないのですか?」「あぁ。」「そうですか。でも後から疲労感が来る可能性もあるので、あまり鑑定はしない方がいいと思います。」
以外にも心配してくれんだ、よかった。
「そうするよ。ところで、呼び方はお兄様でいいのか?俺の中身は赤の他人で体はお兄さんの物なのに…」「いいんです。こっちのがしっくりくるので。」「そうか。」「はい。」そこで会話は途切れてしまったが、変な空気とは思わない。
そして鑑定をもう1回だけしてみる事にした。なぜもう1回かというと、この後に本当に疲労感が来たら困る為だ。もし俺が疲労感を感じないと知ったら、どんどん使い出す。鑑定はして損がないからね。鑑定発動!
ミザール・カライシア
Lv4
HP 50
物理攻撃力 20
魔法攻撃力 30
物理防御力 25
魔法防御力 35
魔力 56
称号 なし
スキル 鑑定Lv1 火炎魔法Lv1 料理Lv5 魅了Lv2
俺より随分低いが、これぐらいがこの世界の平均ステータスなのかもしれない。家に帰ってみたら父親と母親の鑑定もしようかな。なんて思ったけど父親は若い頃は騎士団長やってたとか聞いたし、母親は回復魔法のエキスパートって聞いたしな。もし町に行くことがあったら住んでる人を鑑定してみるしかないか。
そして家に着いた。俺の家は木造でそれなりに大きく2階建て。そして中庭には何本か木が生えている、花は咲いていない。
色々話した時に実は家でどうするかも話しておいた。妹は隠していた方がいい。といっていたが、それは確かに一理ある。考えたら分かるはずだ。自分の子供が突然、変わってしまうのだから。妹はたまに異世界人はいると言うが、ただの噂でしかないため、それを家族に伝えると何が起こるかわからない。それなら隠しておこう。という事で家での言葉遣いや行動も教えて貰ったので大丈夫なはずだ。何か言われたらアドリブでなんとかするしかない。ガチャ。
「シリウスとミザール、おかえりなさい。今日の晩御飯は2人の好きな鹿のシチューです。」
「やったね兄様!シチューだよ!」「あぁ。そうだね。」違和感を感じ無いことを願う。「念話。カノープス、ご飯。」
念話…?スキルの1種か?そうだとしたらそのスキルは欲しい所だ。「ところでシリウス?」
「なんですか母様?」なんだろうか、もしかして早速怪しまれたのか?「明日は休みですので、カノープスと剣術の鍛錬をお願いします。」「わかりました。」剣術の鍛錬…か。今まで剣なんて握った事がないのに大丈夫だろうか。「すまん。ご飯に遅れた。」「食べますよ、カノープス。早く座ってください。」「あぁ。」なんか母様は謎の威圧感があって地味に怖い。そこで父様が小声で話かけてきた。
「シリウス、母様機嫌悪くないか?」「そうですね、俺とミザールが帰ってきた時からあんな感じでした。」「カノープス?何をコソコソしているのですか?」「はい。ごめんなさい。」「はい。」みんな食べ始めたから俺も食べてみるか。パクっ
鹿ってうまい。この味日本人に伝えたい!鹿の臭みはなくて牛肉に近い感じ、そしてシチューがまじでうまい!もしこの世界に召喚か転生された人で俺の知人いないかな。この味共有したい!という事で最大目標に知人の転生者or召喚者を探すが追加された。この日はご飯を食べた後に寝ようと思ってベットに入ったら隣の部屋から喘ぎ声が聞こえたが気にせず頑張ってねた。寝るのに2時間かかったけど。もうちょっと静かにやって欲しいね!