第1話 異世界+魔法+ステータス+妹=カオス
この世界は何なんだ?本当に異世界なのか?そういえば、召喚されるまえに言っていたけど王様から説明があるとかないとか言っていた気がするけどあれは何だったんだ?
「兄さん?」
「なんだ?」
「間違っていたらごめんなさい。兄さん、機嫌悪いですか?」
もしかして顔にでていたか?
「そんなことはないよ?」
「そうでしたか、すいません。もう暗くなりますし、早く家に帰りましょう。」
「ああ。」
この世界、異世界なのにスキルとかないのかな?異世界っていうぐらいだから前世のころにみた、小説とかアニメとかでよくあったとか魔法とかスキル、無双系主人公みたいなことしたかった。許さん、自称神さん。
【スキル 無双 を入手しました。続けて称号 無敵を獲得。】
称号…?しかも無双?この脳内に響いた声はなんだ?自分にしか聞こえていないのか?横にいる妹(仮)はふつうにしているし、なんなんだこの世界。スキル 無双ってなんだ?
【スキル 無双とは、スキル保持者のステータス全1000アップ、スキル 鑑定LV 10 を獲得、称号 無双者 、あらゆる物の鑑定を可能とし全てのスキルの把握を可能とします。そして、全ての疑問を返答可能にします。称号 無双者の効果によりステータス、レベルが最大まで引き上げられます。称号 無敵の効果により物理攻撃、魔法攻撃、精神攻撃を無効化、ステータスの防御力を最大まで上昇させます。】
……え?なにこれ…?脳内に響くこの声もよくわからないけど、称号?の効果で強くなりすぎてないか?この世界の平均がどのくらいかわからないが、かなり強くなったのは自分でも理解できる。あと鑑定?であらゆる物の鑑定を可能とする?という事は自分も鑑定できるのか?そもそもどうやってやるんだ?
【対象を選びスキルを発動すれば鑑定できます。】
ん?またこの声。まるで自分の問いかけに反応するように返答が返ってくる…【はい。問いかけに対し、最善の答えをお教えします。】という事は気になる事があったら、問いかけて、最善を教えてくれるってことか。なんかめちゃくちゃやばそう。まぁいい。早速自分の鑑定をしてみよう。対象を自分に設定、鑑定のスキルを発動。これでいいのか?
若葉光輝
シリウス・カライシア
Lv100
HP 15000
物理攻撃力 35000
魔法攻撃力 30000
物理防御力 30000
魔法防御力 28000
魔力 1500000
称号 無双者 召喚者 無敵
スキル 鑑定Lv10 神Lv10 物理攻撃力無効化 魔法攻撃無効化 精神攻撃無効化 火炎魔法Lv10 炎魔法Lv10 水魔法Lv10 風魔法Lv10 闇魔法Lv10 聖魔法Lv10 剣技Lv10 精霊魔法Lv10 転移魔法Lv10
まじか?スキルもなんか色々ヤバすぎる。これスキルの鑑定もできるのか?
【鑑定Lv10 情報開示可能な物の最大限の情報を知る事が可能です】
情報開示可能な物ってことは情報の隠匿がされている物は無理な可能性があるのか。次は神Lv10を鑑定してみるか
【神Lv10 この世界の神が使用可能な権限を全て得ます。】
世界の神?俺をこの世界に召喚したやつか?それとも違うやつなのか?しかも権限ってなんだ?
【権限とはこの世界の理に干渉できる能力を権限と言います。現在権限保持者は50人弱。正確な人数は把握不明。】
世界の理…か。急に話でかくなりすぎwまぁ、難しく考えない様にするしかない。後は言葉どうりかな?もし魔法が使えるようになったら色々試してみよう。
俺はこれからどうすればいんだ?一応この体は元々は別の人の体な訳だし、多分この隣に歩いている妹も俺が別世界からきた異世界人だとは思わないだろう。だけど本当にどうしたものか。なんなら妹に全て打ち明けてみるか?でも妹、めっちゃ俺の体の事とか心配してたし、打ち明けたらショック受けちゃうんじゃないか?でも今後の事を考えると今打ち明けるのが最善なのかもしれないな。
「兄さん、本当に変です。もしかして何かあったんじゃないですか?もし何かあったのでしたら言って欲しいのですが…」
もういっそ打ち明けた方がいいのかもしれない。そう思い俺は打ち明ける事にした
「妹さん?実は俺、元々別の世界にいた人なんだ。だからこの体の前の持ち主はもう居ない…俺も突然この世界に連れて来られて何が何だかわからなくて…」その言葉を聞いた瞬間、妹の足は止まった。
「そう…ですか。あの頃の兄さんはもう居ないんでしょうか?」急にお兄さんが居なくなるんだもんな。体はあっても中身は元18歳で元高校生の赤の他人だもんな。
「うん。そういう事になる。本当にごめんなさい。謝っても足りないぐらいなのかもしれないけれど…」
これが俺に言える精一杯の言葉なのだ。
「私も聞いた事はあります。異世界から人が来るっていう話を。現に今の勇者も異世界人なので…ですが信じていませんでした。異世界なんてある訳がない。私の家は兄さんが居て、母様が居て、父様が居て楽しい生活でした。決して貧しくはない、そんな生活だったんです…兄様は私にいつも優しくしてくれました。私が困っていたらすぐに助けてくれて、明るくて…」
そう…だよな。この妹にとってはかけがえのない生活だったのだ。その生活を見ず知らずの俺が奪ってしまったのだ。俺はここである決心をした。俺をこの世界に召喚した、あのく〇神を絶対1発ぶん殴る事と、勇者と絶対に会うと。




