序章「世界の終わりが身近であることの証明」
異世界もの、初です!
頑張って書きます!
辺りがごうごうと燃えていた。
大地も、ビルも、家も、学校も、友人も、親も、何もかもが燃えている。
怖かった。
悔しかった。
腹が立った。
そして何よりーーーーーーーーーーーーーー悲しかった。
「■■■■■■■ーーーーーーーーーーーーーーッッッッッッッッ!!」
咆哮が聞こえる。
ふと彼の目の前には黒い鉄塊そのものが襲いかかってきた。
「退いてッ! ゆーり!」
少女の凛とした声が耳に届いたので慌ててその場を離れる。
瞬間、爆音が辺りを支配する。
「がっ、あ、ーーーーーーーーーーーーーー」
あまりの衝撃に息が出来ずにいた。
だが、休んでいる暇はない。
続いて空から禍々しい棘が降り注ぎその隙間を縫うように閃光が走った。
「く、そ、がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッッッッッッッッッッ!」
己が変形した右腕を振り抜き全ての災害を薙ぎ払う。
だが、
「■■■■■■■■■■■■■■■■ーーーーーーーーーーーーーー!!」
同じくして地上からは殺意を纏う鉄塊が猛スピードで突っ込んでくる。
「こっ、のぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
ギュン! と風を切り裂くような音が響き彼女の持つ禍々しくも美しい大鎌が巨体の進撃を止めた。
だが、
その代償は高くついてしまった。
例えばだが巨大サイクロンの中に無理やり傘一本で突っ込んでしまうとどうなるか。
それは今彼女が身をもって知ることとなる。
「輝夜ッッッッッッ! 無事か!?」
「あ、ははは………………やっぱキツいかも………………ごめん、ねーーーーーーーーーーーーーーゆ………………り」
輝夜の腹部からはおびただしい量の血が流れている。
どう見ても致命傷だった。
「くっそ…………クソックソックソッ!」
また少年は何も出来なかった。
何度目なのだろう。
彼の目の前で仲間の、友人の、家族の命が散って逝く。
コツン、と足音が聞こえる。
少なくとも“この辺りで生きている人間は自分一人”だけだ。
そう、人間はーーーーーーーーーーーーーー。
悠里と呼ばれた少年は前方を睨み付ける。
彼の目の前には三つの影があった。
暴力を体現した黒い鉄塊。
虐殺を体現した白い人外。
破壊を体現した鋼の天使。
そしてーーーーーーーーーーーーーー。
バキンッッッッッッ!
紅く染まった空が割れた。
比喩ではなく本当にガラスが割れたようにヒビが入ったのだ。
それを見上げ、あぁ世界が終わるときはこんな感じなんだな、と他人事のように感じていた。
そして割れた空の中から、
禍々しい、
何か、がーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
「クソッタレ………………」
そう呟くと全てが“無”に帰した。
それは世界の終わり。
恐らく最後の最後まで生き足掻き続けた上梨悠里の物語は理不尽に、不条理に、不適格に終わりを告げた。




