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【掌編】有名作家

【ジャンル】ホラー?

自分で言うのもなんだが、俺は有名な作家だ。

書いているジャンルの幅も広く、ノンフィクション、推理、SF、ファンタジー、恋愛物、歴史物、短編、長編など、数え始めたら切がない。そんな俺の下に、新たなジャンルの依頼が舞い込んできた。


「ホラー、ね……」

「はい。先生が未だ手を付けられていない、残り少ない分野で御座います」

「そう、ね……。でもさあ、何で俺に頼んでるの?」

「それは勿論、先生の作品を見ない日がないから、で御座います。なので、是非ここは一つ」


結局、俺は押し切られる形でホラーを書く事にした。

当然の事ながら、俺の書いた作品は連日連夜、テレビや新聞、ネットの話題を独占した。

しかしそれも、三ヶ月を経過した辺りから落ち着き始め、その次の月には新たなブームが遣ってきて、瞬く間に忘れ去られた。

だが、今また、俺にホラーを書くように頼んできたこの間の人物が、俺の下にやってきている。


「反響は上々、で御座いました。なので、是非次の作品に取り掛かっていただきたいと、来た次第、で御座います」

「まあ、それはいいけどさ。トイレくらい一人でしたいんだが……」

「おっと、これは失礼。先生の作品の真似をしたのでしたが、気に入りませんでしたか」

「まあ、ね。所でさ、もう一度聞いていいかな」

「何、で御座いましょう?」

「何で俺の家知ってたの?」

「それはもう有名、で御座いますから。我々の間で先生は」

「そう……。これで俺は、名実共にゴーストライターって訳ね」

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