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【掌編】歓喜

【ジャンル】その他

 海岸線が迫り、住める土地が減っていく。その土地はもう既に、彼等を住まわせるには狭くなり過ぎていた。

「どうする?」

「どうもこうも、選択肢は少ないだろ」

「だったら、もう……」

 話し合いの結果、彼等はその土地を捨てる決意をし、去っていく。

 けれど、その決定はあまりにも厳しく、道半ばで息絶える者が大半だった。

 その土地に残った者達も、どんどんと迫り来る海岸線に半ば諦めていた。

 そこに降る、強い雨。そうそれは、

「雨だ……」

「雨が降ってきたぞ!」

「もうこれで、終わりだ」

 終わりを告げる雨。

「これで俺達は、救われる」

「やったぞ!」

 皆は歓喜の声を上げた。そう終わったのだ。

「陸に上がった者達は、大丈夫なのだろうか」

 乾いた季節が。

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