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2ー2。

よろしくお願いします。


視界前方には山々が連なり北壁となる。


タレア砦は山々と深い森を背後に臨み、前面は平原が広がる。



ラットラー国境付近で隣国への警戒と魔物の森を見張る重要なタレア砦。


今回の遠征はタレア砦に物資を運ぶついでに、魔物退治とラットラー国境付近への威嚇に遠征に行く。


守護騎士はそれを北の国アベイとの国境など色々な砦へ廻る訳だから重労働な部署だ。

ブラック企業上位に入れるのでは無いか?と思える過酷さだ。


山々の峰と森を迂回し国境沿いを北上するように回り込みながら砦を目指し一団は進んだ。







タレア砦にあと半日の距離に近いた頃、異変は起きた。


左舷の森が騒がしくなり兵士が慌ただしく走るのが目に入った。




「魔物の大群が国境より襲来!」

「医師団は後衛と退がります!」



前衛が撃って出て後衛と医師団を先に行かせるようだ。


ガシャンガシャンと鎧が鳴る音と激しい馬の嘶きと馬蹄の響きが現実味を帯びてマイラを恐怖に駆り立てた。


振動が激しくなった馬車で飛び跳ねないよう踏ん張るしかできない自分。

魔物の襲来と聞いたマイラは恐怖で身を竦ませた。


マイラの子供の頃に受けた魔物からの恐怖はそう簡単に払拭できるものではない。

目の前が真っ暗になるような感覚に襲われ息を止めているのも気がつかないほどだった。


隣に座っていた年配の医師に、大丈夫か?と声を掛けられマイラは意識を戻した。



ギュッと目を瞑り、息を吸い込み、思い切り吐き出したあと、パン!と両頬を叩いた。



(事が起これば、次の仕事はコッチにくる!)



カッと目を見開き眼前を向いた。

魔物討伐が始まれば怪我人の手当てが待っている。

恐怖に身を縮ませて日和ってる場合じゃない!と、マイラは気合いを入れた。




騎士達が安全を確保し、後方で治療準備を手伝うマイラ。

その最中にも怪我人は運び込まれて行く。



「怪我人を頼む!」



衛生兵が数人の兵士を運び状況を説明していく。



医師団長や後衛隊長達の会話が聞こえてきた。




「大挙して現れた魔物に一団は側面から襲われ不利だ」

「西の兵士が紛れていました」

「魔物に紛れてか?」

「兵士が連れて来たのか?」

「魔物が言うことを聞くわけないだろ」

「ここまでの魔物の大群、西の陰謀か?」

「いや、最近王都周辺に魔物が出なくなっただろ」

「テリトリーが変わったせいか」

「それでコッチに来たか?」

「魔物の行動など読めんからなぁ」




対策と状況を話す隊長達の会話。

それを聞いたマイラは血の気が下がった。



ーー自分のせいだ……。




蒼白する自分に吐き気がした。


王都周辺で魔物が減ったワケに心あたりがある以上、知らん振りは出来ない。

やれる事をやれる時にやらなければ後悔しか残らない。



ーー蒼白して自己憐憫に浸る資格など無い!



あの時は子供で何も出来なかった自分。

今なら出来る。

いや、自分が原因の一因である以上、やらなければならない!



(やった責任は自分でする!!)



魔物のテリトリーが変わるほど、王都に魔物が来なくなったのなら!と、マイラは自分の荷物から筒の入った袋を持つと馬に向き走った。




「すみません!馬借ります!!」

「何をする!!」

「足手纏いだ!!」






怒鳴る騎士達の怒号は耳に入らなかった。









一章では噂や周りに流されて振り回されていたマイラ。優柔不断な事勿れ主義もここでは頑張ります。

でも勝手に馬を借りてはいけません。鐙の長さが違うよー。足がぶらぶらだよー。変に筋肉使うからスゲー筋肉痛確定だよー。内股と臀部が辛いぞー。



お読みくださりありがとうございました。

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