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悠久9課

読み方は『悠久9課』と書いて、『ゆうきゅうきゅうか』デス。

 秋も深まる古栗鼠商会内部、人事課。ソコでは連日連夜、社長であるこり男を含めこりす先生も時折顔を出すという重大な会議が行われていた。


こり男「流石に…これ以上の古栗鼠員を割くのは……」


社員A「ですが、このままでは遅かれ早かれトンでもない事態に!」


社員B「そうですよ!!どんなに止めたくとも、少なくともあと1ダースは送り込まなければ我々までもが犠牲に……!」


こり男「ですが、ようやく社員として育った古栗鼠たちを…」


社員C「そうだ!!では、各工場からの出向と云うのはどうでしょうか?ある意味、出世ですし、最後を飾るには相応しい花道かと」


こりす先生「よし!!それでゆけー!!」


 こんな会話が行われているともつゆ知らず、本社内と工場内とでは大きく反応が分かれていた。

 当然、工場では内情を知らない為、出世だナンだと浮かれ騒ぎ、何であの無能が!などの妬みや嫉みを買って十数匹の古栗鼠が送り出された。そして、内情を知る本社内部では、辞令の下りた古栗鼠たちが泣き叫び、上司に縋っては涙ながらに踏み付けられるといった光景が見られた。


 そんな彼らの配属先は本社にある『悠久(ゆうきゅう)(きゅうか)』。


 泣く子も黙る、本社内では超有名な『悠久9課』。ココでは一体どんな仕事をするのか?それは、この課に足を踏み入れて帰って来た古栗鼠が居ないので、真実を語れる古栗鼠は居ない。

 ただ分かっているのは……ココの責任者(決して課長とか部長とかの役職ではない)が、ほえーるさんであると云うコトだけ。

 それは一体何を暗示しているのか…いやいや、暗示より何より、ハッキリ明快ではあるのだが、あからさまに口に出しては言える内容ではないので、ソコはお口にチャック。

 実情を知っている古栗鼠も知らない古栗鼠も、みんな一緒に『悠久9課』の扉の向こうに背中を押されて送り込まれる。


 ソコは、古栗鼠の知りたくない世界。

 本社内での恐怖の暗号、『悠久9課』。


 仕事をサボっている古栗鼠には、


「お前、『悠久9課』送りだぞ?」


 と、耳元で囁けば効果覿面。途端に猛烈に仕事に励むのだと云う。

 そして今日も人事課では頭の痛いこの会議に励むのであった……。


 ぶっちゃけ、更新ユルイ癖に内容はどんどんハードになっていく。その度、これってどーよ?と自分に突っ込みを入れまくり。

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