番外編
大変遅くなってごめんなさい!家庭の事情により、次回更新日未定です。申し訳ありません!
「うわぁ!ふわふわっ!あ、ホノカ様、私の苺のシフォンケーキも一口どうぞ。チョコ味も分けていただけませんか?」
「ええ。勿論いいわよ」
何度も試食に試食を重ねたフレーバーを第三者に直接褒められるのは嬉しいものだ。
「でも、羨ましいですよ」
リズミカルにフォークを口に運びながら、時折アオイは口をすぼめる。
「何が?」
「カップル、カップル、カップル!どこを見ても恋人同士でデートですって二人連れがいちゃついてますよ!」
アオイは声をひそめながらも、語尾強く三人に向かって話す。
「あぁ。ジェイル様!聞いてはいけません!」
アールグレイのシフォンケーキを口に運ぶジェイルの両耳を覆い、ステラはアオイを咎めるように見た。
「カップル?」
ジェイルが反応し小首を傾げ、アオイの言葉を繰り返す仕草がとても可愛くて、あやうくホノカは悶絶しかかった。
「はい!好き合う恋人どうしの事を言うんです!」
再びアオイが参戦してくるので、ステラは気が気じゃない。
「だったら、僕とホノカ様の事だね!」
「うっ…」
無自覚なエンジェルスマイルを飛ばすジェイル。
甘いケーキを食べながら、甘い推しの笑顔に癒されるホノカだった。
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フェリアナは木陰からこっそりシンヤを見つめる事が好きだった。
銀糸の滑らかそうな髪も、ピンク色をしたキラキラ輝く瞳もいつまでだって見ていられる。
願いが叶うならば近くに寄り添い、きっと温かな体温を独り占めしたい。
ああ、だめ。
大きく首を振り否定したが、愚かにも次々と貪欲に願いが湧いてきた自分をフェリアナは恥ずかしく思った。
でも、愛おしく想う気持ちは自身で止めることはできず、ただただ想いを募らせる。
それで良かった。
シンヤが笑ってさえいてくれたなら…。
なのに、あの女が突然現れてからというもの、ベルツリー家を取り巻く情勢は変わり、もとから領民から疎まれていた一家へ負の感情が向く事は仕方なかったのかもしれない。
「シンヤ!」
私は鳥籠の中から、甲高く纏わりつくあの女の声を聞いた。
滞在し始めてから確か今日で一週間だ。
「今日は街に行ってみない?」
「街?」
「ええ。そろそろ、新しいドレスが欲しいわ」
8へ続く
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