表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
FRAFRA  作者: aiueo24
2/2

1人の部屋

部屋の中央には学生用のデスクが置かれ、壁際にはシンプルなベッドがある。周囲は静かで、唯一の音源は窓から聞こえてくる街の微かな喧騒だ。室内の明かりはほのかについていて、それが女子大学生の姿を照らしている。


彼女は部屋の床に座り込んでいる。膝を抱えて頭を埋めていて、背中が静かに揺れている。時折、声を殺したすすり泣きの音が漏れてくる。細い肩が、その泣き声と同調して微かに震えている。


窓から射し込む月明かりが彼女の湿った頬を照らし、涙の道筋が光っている。頭にかぶったパーカーのフードが、その深い悲しみをさらに際立たせる。頬から落ちた涙が、彼女の膝に静かに染み入る。


部屋に散らばる彼女の生活の痕跡、開かれた教科書、ノートパソコンが、彼女の孤独感を一層深めている。静かな泣き声と部屋の深い静寂が混ざり合い、その部屋に滞っている。


デスクの上に開かれたノートパソコンの画面には、彼女が愛おしく思っていた男の子のSNSページが表示されている。新しくアップロードされた写真、彼が笑顔で友達と楽しそうに過ごしている様子が、微光を放つ画面から彼女の目に届いている。


その照明は、彼女の涙ばかりか、彼女の悲しみをも照らし出している。ひとつひとつの投稿、ひとつひとつの写真が、彼女の心を次々と引き裂く。特に彼が新しい彼女と幸せそうに笑っている写真が、その心の傷をさらに深くしている。


彼女の指がタッチパッドにかろうじて触れ、画面を上下にスクロールする。そのたびに新たな写真やコメントが現れ、彼女の心に新たな痛みを刻み込む。ノートパソコンの涼しい光が、彼女の湿った頬をかすかに照らし、部屋に光と影が交差するダンスを描いている。


一人部屋で泣いている彼女の前には、幸せそうな彼の存在がデジタルの形で立ちはだかっている。それは彼女の心に鮮烈な対比を描き出し、孤独感を一層強めている。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ