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第42話 遂に消されてしまいました。

「萌え・・・・萌え・・・・キュン・・・・。何で私がこんなことをしなきゃいならんのだ!?」

「規則ですぞ。ミーニャ様」

ミーニャさんを見張るように爺やさんが言います。

「誰だ! 労働基準局に訴えた奴は?」

現在、私はメイド喫茶が行われている部屋の入り口に隠れて様子を見ていますが、少しというかかなり雲行きが怪しくなってきました。


「リーサ! リーサはどこだ。聞きたいことがある」

これは非常にまずいです。

「爺や、もうよいではないか?」

「ダメです。19時間働くことになっております故、あと18時間と30分この状態が続きます」

「だが誰もおらぬぞ」

「それはミーニャ様が『私の姿を見るな! 見たものは即刻消すぞ!』とおっしゃったから誰もいなくなってしまったのですぞ」

「だったらやってもやらなくても分からぬではないか?」

「規則は規則ですから」

爺やさんてとてもとても真面目だったのですね。


「その物陰にいるのは誰だ!」

見つかりそうです。慌てて逃げることにしましょう。ノリで労働基準局に訴えてしまいましたが、ミーニャさんがこれほどまでに怒るとは思いませんでした。これは見つかったら確実に消されてしまいます。ところで消されるとどうなるのでしょうか? 死ぬって事ですよね?


 私は城内を必死で走ります。とりあえず外に行くことが先決です。ここにいてはミーニャさんの家来に見つかってしまいます。それにしても広い城ですよね?


 30分ほど走りました。もう限界です。私の体力からしたら30分走り続けるのはとんでもないことなのです。ミーニャさんに消されるかここで倒れて死ぬかの究極の二択になってきました。


 あれ? 前に見えるのは門ではありませんか? あそこをくぐれば外に出られるはずです。最後の力を振り絞って走りましょう。あっ! ストーーーップ! 門番がいます。しかもちょっと怖そうなモンスターです。


「どこへ行くのだ?」

当然の質問をされました。

「散歩に行こうと思いまして」

「止めておけ。外は危険だ」

このモンスターが言うと妙に説得力があります。

「すぐに帰ってきますから」

「最近この辺りに凶暴な野生モンスターが生息し始めたのだ。見つかったら秒で殺されるぞ」


 これは予想外な言葉が返ってきました。秒で殺されるなんて・・・・。でも、城に戻ったらミーニャさんに秒で消されてしまいます。ここは行くしかありませんよね?

「大丈夫です。本当にすぐ戻ってきますから」

「どうなっても知らんぞ?」


 何とか脱出成功です。

「キー」「ガオー」「ギャー」

・・・・・・・・・・。

「ただいま戻りました」

「本当にすぐに戻ったな」

想像を絶する恐怖心に襲われました。城の中で熱りが冷めるまで隠れていることにします。


「リーサは見つかったか?」

「いえ、それがどこを探してもいません」

「もっと探すんだ」

「はっ!」


「どうしてどこにもいないんだ?」

「はい、隈なく探しておりますが見つかりません」

「そんなはずはなかろう。臆病者のリーサのことだ、まさか城外へは行くまい」

「まあ少し違和感があるとすれば」

「何だ?」

「女子トイレの個室が一つずっと使用中になっているそうです」

「そこだ! そこにいるに決まっとろうが!」


 ついに捕まってしまいました。

「リーサよくもラスボスである私に恥をかかせてくれたな」

「ひえー! ごめんなさーい」

「では、早速消えてもらうとするか」

「お願いです。何でもしますから」

「ほお、何でもすると」

「いえ、出来る範囲で何でもします」


「どうするナナカ?」

「まあ何をするかかな?」

2人がひそひそ話をしています。嫌な予感が胸をよぎります。ミーニャさんは手に鞭と蝋燭を持ちました。

「それは嫌ですからね!」

「仕方ない。消えてもらおうか」

「ちょっと待・・・・」

パチン!


 真っ暗な世界に来ました。全く何も見えません。非常に狭い空間です。消されるとこうなるんですね? 知りませんでした。地獄よりはましですが。


「ミーニャ、リーサが消えちゃったけど」

「心配するな。独房のような窓もドアもない部屋に瞬間移動させただけだ」

「ふーん」

「3時間ばかりしたらここへ戻してやろう」

「そうだね。懲りたらどんな服だって着るかもだしね」

こうして私の知らないところで新たな悪巧みがなされているのでした。

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