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第34話 ジーニアスドラゴンの使い方

 それにしても革命軍の奴らはどうやって宇宙空間に行ったのだ? 普通に考えたら不可能なはずだが。何か方法があるに違いない。少し考えてみるか。


 う~む。ダメだ考えれば考えるだけわがからなくなる。

「ジーニアスドラゴン。何かわかったか?」

「見当も付きません。何しろ行けるはずのない場所ですし」

これは困ったな。異世界一の頭脳を持つジーニアスドラゴンでもわからぬとは。こいつにわからぬことが私にわかるわけがない。ここは工夫を巡らせて何とかこいつに考えさせるしかあるまい。


「ジーニアスドラゴンよ。宇宙空間に行く方法を思いついたら褒美を取らせるぞ」

「本当ですか。これは有り難い。で、何をいただけるので?」

「そうだな。腐った納豆1年分でどうだ」

「そんな物貰って誰が喜ぶんですか!」

「納豆など元々腐ってる物だろう? 余計に腐っているのだから美味しさが増すのではないか?」

「腐らすにしても自ずと限度があります。もう少し褒美らしい物をください」


 そうだな。何がいいかだ。こいつは時々腹立たしいことを口走るからあまり高価な物はやりたくないな。そうだ! 元手がかからぬ物にすればいいんだ。

「肩たたき券1年分でどうだ?」

「小さな子どもの母の日のプレゼントですか!」

「ラスボス自らが叩いてやろうというのだ。これ以上の褒美はなかろう」

「異世界的にはそうかも知れませんが、できれば物理的な物がいいです」

「分子の構造模型とかか?」

「理科の授業ですか!」


 難しい奴だ。

「だったら何が望みだ?」

「そうですね。やはり地位でしょうか」

「地位だと?」

「はい、例えば私を四天王に加えていただけると光栄です」

「お前が四天王に入ったら五天王になってしまうではないか。語呂が悪いからダメだ」

「そんな理由でですか!」


 まあいいだろう。ジーニアスドラゴンに考えさせなければなんからな。チャンスを与えてやろう。

「わかった。だったらチャンスを与えてやる」

「チャンスですか?」

「おい、レッドキング。今からジーニアスドラゴンと真剣勝負だ。お前が負けたら四天王から外れるぞ。本気で戦え。何ならジーニアスドラゴンを殺しても構わぬ」

「そんなチャンスはいりません!!」

「何故だ? 四天王になるせっかくのチャンスだぞ?」

「私がレッドキングに勝てるわけがないでしょう。そうではなくてですね・・・・」


 何か面倒臭くなってきたな。そうだ! 褒美ではなく脅す方向にするか。

「では他のチャンスを与えよう」

「今度は何ですか?」

「今から10分以内に宇宙空間に行く方法を考えついたら10億ゴールドをやろう」

「散々考えて思いつかないのに10分で思いつくはずないでしょう!」

「思いつかなかったら死刑な」

「ちょっと待ってくださいラスボス様!!!」


「用意スタート」

チッチッチッチ・・・・。

「そんな無理矢理な! ええっと、宇宙空間は高い位置にあるから・・・・」

うふふ。必死で考えおるわ。

「魔法に魔法を重ねたとして・・・・」

「あっ! 後8分になったぞ」

「そんなやっぱり無理ですよ」

「このギロチンの刃ははよく切れそうな刃だなぁ」

「ええっと、この魔法にこの魔法を組み合わせると・・・・これでは無理か・・・・」


「もうそろそろ時間だぞ」

「わかりました」

「本当か!」

「無理です」

「そうかそうか。わかった。まあいいからこのギロチンの輪っかに首を入れてみろ」

「わかりました。もう一度考えますから後10分ください。お願いします」

「仕方ないなぁ。じゃあ8分だけやろう」

「8分ですか?」

「嫌か? だったら・・・・」

「わかりました。8分でいいです」


 そして8分経過。

「ジーニアスドラゴン時間だぞ」

「わー!」

逃げやがった。

「おい! 誰かジーニアスドラゴンを捕まえろ!」

「は!」


 少しいじめすぎたかな? まあ良かろう。日頃の恨みだ。

「ジーニアスドラゴンはいたか?」

「いえ、どこにも見当たりません」

「そんなバカなことあるか。たった今出て行ったばかりだぞ」

「恐らく瞬間移動の魔法を使ったものと思われます」

本当に小賢しいことをする奴だ。瞬間移動など使い・・・・。瞬間移動? そうか! 革命軍の奴らは瞬間移動を使ってあらかじめ造っておいた宇宙ステーション的な物に移動したのか。


「やっとわかっていただけましたか?」

「ジーニアスドラゴン。どこから湧いて出た」

「私は瞬間移動で移動するという方法を伝えたくて逃げたのです」

「嘘をつけ! 絶対に偶然の出来事だろう?」

しかし、これは使えるぞ! より詳しい位置を調べ瞬間移動で革命軍のアジトにひとっ飛びだ!


「瞬間移動できる者を集めろ!」

「それは危険すぎますミーニャ様」

「何だ爺ではないか?」

「移動先が少しでもズレれば宇宙空間に着地してしまいましょう。そうなれば恐らく即死ですぞ」

なるほど一理あるな。


「おい、ジーニアスドラゴン。物は試しだ。お前が先に行ってみろ」

「今の話を聞いていなかったのですか? 少しでもズレれば即死なんですよ」

「だから本当かどうか試すのだ。もしかしたら大丈夫かもしぬ」

「宇宙空間には空気がないのはご存じですよね!?」

「だったら息を止めれば良かろう」

「宇宙空間で息を止めると空気の泡が血中に入り込んで脳卒中を起こします」

「誰か死んだことはあるのか?」

「そんな事件はまだ聞いておりませんが・・・・」

「だったらそうなるかどうかわからぬではないか? 人体実験をする必要があるな。ジーニアスドラゴンよ行け!」

「どうして私なのですか!」

こうして実りのない会話は続くのであった。

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