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ハザト大森林⑬


……とまぁそんな簡単に物事が進むわけがなく。


いやね、やる事自体は単純なんだよ? コッコラが群生していたところに連れてってもらって、そこの地下に伸びている根っこをベースにして成長させていくだけだ。


ただ、範囲が広すぎた。


何せ、それなりの数がいるハリオンの食糧事情を担っていたくらいの量だ。生半可な量ではない。いくらゼロから生み出すよりはマシな状況とはいえ消耗する事はするので、とてもじゃないが一日でどうにか出来る範囲じゃない。


なのでしばらく通いで対応する事になりました。


一日二日くらいで終わるならその場でキャンプして一気に片付けるってのもありだったんだけど、大ハリオンの話を聞く限りどう考えても二桁日数にかかりそうな分量だったわけで。


結局俺達は宿に戻り、腰を据えて対応する事になった。


毎日の送迎はハリオンがしてくれる。さすがに街まで出てくるわけではないけど、森の中に入ってしばらくすすむとハリオンが待っていてくれるので、後は彼らに跨って現地直行だ。


ハザト大森林の生態系の頂点に立つ彼らがいるので、他の獣たちが襲ってくることもない。なので安全安心の送迎である。作業中もハリオンが見守ってくれるので、俺達のハザト大森林の散策は完全にヌルゲーになってしまった。


なので、俺達は分かれて行動することにした。具体的には俺とユマが分かれて行動する。


俺は大変重要なお仕事があるのでそっちを抜ける事ができない。しかもそのお仕事が終わる頃にはへろへろになっているので他の事をするのはぶっちゃけ無理だ。そうすると他の面子が時間を持て余すのでその間ユマ達には採取を進めてもらうことにした。


最終的にはラーニングの為に俺も回る必要があるけど現物を集めておくに越したことはないし、先にユマに回って貰っておいて正確な場所を抑えておいてもらえれば後はハリオンの力を借りれば一気に回る事ができる。ラーニングは消耗しないから一日いくらでも覚える事が可能だし。


ハリオン達にお願いしたらそっちも護衛してくれることになった上、彼らの知っている薬草などの場所も教えてくれることになったので大助かりである。採取が完全にヌルゲーしてしまったわけだ。


ここまで来ると護衛の二人についてもらっても問題なくなってしまったわけだけど、さすがに戦闘能力の低い二人がそれぞれソロになるのも不安があるということで、それぞれ一人ずつ護衛が付くことになった。俺の方にリズ、ユマの方にノインさんだね。ちなみにこのチーム分けはリズの強い要望からである。


いやさー、ハリオンとの遭遇の後ちゃんと二人に俺の能力の事を説明したんだよ。んで、二人からはこの件に関しては他言無用としてくれることを約束してくれた。それは非常にありがたいんだけど、その結果リズがすっごくべたべたしてくるようになった。嫌元々俺に対して距離感近い子だったけど……それが更にパワーアップをした感じだ。なんなら呼び方が「お姉さま」になったし。いやなんでよ、確かに年齢はこっちのが上だけどさぁ……まさか俺の人生の中で貴族のお嬢様にそんな呼ばれ方をされる時が来るとは思わなかったよ。


まぁそんな事がありつつも、だ。


15日程の日付はかかったものの、コッコラの再生作業は完了した。大ハリオン曰く森林火災以前の状態とそん色ないともお墨付きをもらったのでこれで大丈夫だろう。


地味に疲れる作業ではあったものの、こっちの世界に来て初めて大きな仕事をやり遂げた感じがあり、俺は爽快感に包まれていた。ハリオン達にめっちゃ感謝されたしな。今後もハザト大森林にやってきたら力を貸してくれるとの言葉も貰ったし本当にありがたい事だ。


そうしてその後ユマの作ったマップを元にラーニング作業も終えて。俺達は長らくすごしたハザト大森林、そしてハザリアの街を旅立つのだった。



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