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語らい⑤


肩を掴んでぐいぐい押し返していると、なんとかユマは離れてくれた。


……ユマは俺が男だと知っているのに、完全に俺の事を女の子としか見てない気がする。まぁ外見は完全に女の子だから仕方ないのかもしれないけど。


あー、もう。今の俺の顔多分赤くなってるよなぁ。あんな立派なものがっつり押し付けられたのなんて、これまでの人生で記憶にないし……今は自分にもあるものだとはいえ、ボリュームが違うのだよボリュームが!


いや落ち着け。


俺から身を離して元のように横になったユマはそのまま俺をニコニコ見つめ(……あれ? これ実は男だとがっつり理解した上でもてあそばれてる可能性もあるか?)、それからふと笑みを消して口を開いた。


「ただそうすると、他に人手を探さないといけないわねぇ」

「ん? 他の人手?」

「そ。普通に旅をしたり近隣の森とかへ採取に行く程度であれば、アタシもそこそこ魔術使えるから問題ないんだけど」


以前は自分で採取にいってたって言ってたしな。


「ただレア物の薬草の類は、大概危険な場所にあるからねぇ。アタシとヒビキだけだと無理かな」

「……ああ、そりゃそうか」


ユマはあくまで本業は調合士であり、魔術は使えるにしたって本業じゃないから当人も言っている通り"そこそこ"だろう。


俺の能力を考えれば、レア物の薬草をラーニングするためにはそれらが自生する場所まで出向かなければいけない。だがレア物ということは、そういった場所はリスクの高い場所にある可能性が高い。危険な怪物の生息地であったり、ダンジョンの奥底に自生する薬草もあったハズだ。


そんな場所に行くのに、更に俺という非戦闘員まで抱えていては無理がありすぎる。


「現地でその都度雇ってもいいんだけど、その場合毎回信用がある人間は雇えるかっていうとね」

「女の子二人だものな」


しかも自分で言うのもなんだが、二人そろって上物である。ちゃんとした斡旋所経由でいけばそうそう危険な人材とぶち当たることはないと思うが、変にナンパな奴とかにあたると面倒が過ぎるし、不埒な考えを起こす馬鹿がいないとも限らない。


どこまでいってもそういったリスクはあるものの、可能であれば信頼できる相手に長期で雇えるのがベストだ。


「ユマにはそういった知り合いいるのか?」

「残念ながらいないわねぇ。採取の時も一人で行ってたし。ヒビキは?」

「俺の方は……前に護衛を頼んだ人にまた採取時の護衛頼もうと思って、斡旋所に依頼はしてあるけど……」

「女性?」

「うん、女性の傭兵さん」

「ならその人が雇えれば丁度いいかしらねぇ」

「問題は見つかったとしても長期の護衛を引き受けてくれるかどうかだけどな」


彼女はあちこち回っているらしかったので、長期の仕事に就くことは嫌うかもしれない。


「まぁ、その人を含めて改めて斡旋所に依頼だしましょうか。その人は近接タイプよね?」

「うん」


俺の護衛についてくれた時は、片刃の長剣を獲物にしていた。


「だとしたらその人が護衛を受けてくれたとしても、もう一人護衛が必要ね」

「もう一人? なんで?」

「旅の護衛なら一人でもいいと思うけど、ダンジョンとかに潜るとなると、点としての制圧力だけじゃなく面としての制圧力も必要だもの」

「あー、数で攻めてくる系か……」


ダンジョンや未開地にいる危険な魔物は個として強力な物だけではなく、個としては弱くても群れることで危険になるものだって存在する。そんな相手となると、近接系だけでは護衛の仕事を全うしきれないだろう。


「予算の都合があるけど、出来れば近接と魔術士で二人。最低でも近接一人は雇いたいわねぇ。一人だといける範囲は狭まっちゃうけど」

「斡旋所に依頼だしとくか。……できれば女性がいいけど、それでいい?」

「そうね。どうせすぐには出発はできないし、それで募集出して様子をみましょうか」



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