朝早い雨の校門にて
読みに来て頂いてありがとうございます。
学校近くで不審者が出たという情報が入り、先生からできるだけ一人で登下校しないように言われた。
だけど、いつも一緒に行く友達がお休みで、他の友達もいるけれどいつも始業時間ギリギリ。
雨も降っていたのでお父さんの出勤に合わせて、少し早いけれど車に乗せてもらって学校へ行くことになったんです。
学校は小高い場所にあるので校門までは坂になっている。
その坂も学校にしかつながっていないので先生や業者の人の車以外は来ない。
なので坂の下で車から降りてお父さんに行ってきます、と言って学校へ向かった。
校門まで着いたはいいんだけれど学校の門はまだ開いていなかった。
雨が降ったからかまだ誰もいない。
門の前でひとり傘をさして開くのを待ってました。
冬だし雨だし・・・とても寒い。
あともうちょっと、と思いながら先生が来ないかと門の方を向いて待っていた。
でも、そろそろ誰かそろそろ来るかな?って坂の下に目を向けたら、
坂の下に傘を指した人が立っていました。
少し距離はあるし、赤い傘に隠れているので顔はわからないけど、黒いスカートをはいていて、女の人だなって、傘から出て見えるくらいの黒い長い髪なのもわかって・・・
でも・・・何かおかしい。
思わずジッと見てしまう。
あっ・・・道に着きそうなほど髪が長すぎるし、その傘と髪の脇から出ている腕が普通より長すぎる・・・手も・・・なんであんなに手のひらが大きいんだ?と。
よくよく見たら怖いところばっかりで。
何か怖い!どうしようって思った時に、後ろから「門を開けるよ〜」と先生の声がして、一瞬目を校門に目を向けたんです。
坂の下を見直した時には赤い傘の女は半分透明になってスっと消えていき、登校してきた子が二人、坂を上がってこようとしていました。
もう早くは学校に来ないし、遅くなってもいいから友達と登校しよう!と心に決めました。
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