芸術鑑賞会の人形
読みに来て頂いてありがとうございます。
毎年秋頃に芸術鑑賞会っていうのがあるんです。
演劇とか音楽とかそういうのを見る機会があって、今回は人形劇だったんですけど舞台が日本和の国のお話ってことで、人形も仕掛け人形で、着物を着たお姫様や鬼とか衣装も手の込んだものだったんです。
舞台が終わった後は近くで人形の動かし方や衣装や仕掛けを見ながら演者さんのお話を聞くというのがあって
演者さんの話の中に、人形はその日によって思わない動きをすることがあるって言ってたんです。
操るのは演者さんなんだけれど次にこういう動きをすると思っていてもなんだか動きが悪くなって動かせなかったり、かと思ったら急に動き過ぎる時があるんだそうで、瞳の動きから、指の先まで毎回やることは同じなはずなのに違う、そこが魅力だと言っていたんです。
姫の人形を見せてもらっていた時にその人形は1番思い通りに行かないと演者さんが言っていて、細かく見せてもらっていたら着物の裾終わりの所に冬姫と刺繍がしてあって、この人形の本当の名前は冬姫っていうのがわかりました。
足の裏に「封」って書かれていたので、作った人のサインかなと思いました。
着物の柄にも意味があるとか話をしている時、
なんか、目が動くのを見たんです。
演者さんが動かしたのかな?そう思ったけど。
さっきまで演者さんを見ていた目が急にこっちを見たんです。
そしたら口元が上がっていって、パクパクとまるで何かを喋ったみたいに動いたんです。
演者さんの手元は動かす所になかった。
もしかしたらあの人形の中に何かいるのかもしれません。
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