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初恋

読みに来て頂いてありがとうございます。

夏休みに学校でレクリエーションをやることになった。



修学旅行も行けなくなったからせめて学校で生徒が楽しめるようにって夜の学校で肝試し。


二人一組になって校内を決められたルートでミッションをクリアしていって、最後に三階にある理科室の奥にある理科準備室の前に置いてある御札を取って帰って来るってもので早く戻ってきた組の3位までは先生から何かいい物をもらえるので皆気合いが入ってました。


それなら1位になってやろうと思ったけどくじ引きで組むことになったのは同じクラスで1番大人しそうな女の子の岡本さん。


あまり話したことないし、声も小さいし。

せめて3位には入りたいんだけど大丈夫かな?ってちょっと心配したんです。



だって俺が話しかけると応えてくれるけど本当に聞き取りにくい小さな声だったから。

でもくじで決まったから仕方ないと思って。



ミッションはナゾナゾだったり、算数だったり、漢字だったり、俺に難しいものは岡本さんができて、途中から組んで良かったかも!なんて思い直してすごく順調に進んでいった。



最後に3階へ行くことになって階段の所まで来ると岡本さんの足が止まり何か言い出した。

あんまりにも小さい声だから聞こえなくて、聞き返したら、


「間違えた」


と言っていた。




全く意味がわからない。


「何が?」


「こっちじゃない」


「え?何がこっちじゃないの?」


階段を上がって右の奥に行けば理科室でしょ?


「この階段じゃない」


「この階段で合ってるよ」俺は言った。



岡本さんはため息を1回ついて、急に俺の手を握ったと思ったらその手を引いて階段を上がらずに左奥にある階段の方へ走り出した。


わけがわからなかった。だって逆だよ?


これじゃ3位無理だぁ、と思った。



だけど、左奥についてそこの階段から上がって右に曲がるとそこは理科室だった。



「あれ?なんで?」


「さっきのは階段じゃなかったの」


「え!」


「階段じゃなくて箱・・・ダンボールだったと思う。その先は開いている窓だった」


「ええ?!」


「途中で感覚がおかしくなってることに気がついたの」



もし間違えてそのダンボールを上がって行ったら・・・


鳥肌が一気に出て、怖さがドッと襲ってきた。



その時から僕は岡本さんを好きになりました



初恋です。

いかがでしたか?

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