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【完結】死んで幽霊になったと思ったら、戦国時代で神視点?  作者: よぎそーと
2章 村の運営経営編

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9回目 俺が作るホワイト村、みんなに強要しよう素的な環境

「何にしても……」

 色々考える事はあるが、一つだけ絶対に外せない事がある。

 それはアツヤの基本方針と言っても良い。

「絶対にブラック企業にはしない」



 これは絶対条件だった。

 何があっても外せない。

 そういうのをアツヤが嫌ってるというのが大きい。

 個人的な嫌悪感と言える。

 自分がそういう環境にいたから身にしみているものがある。

 最終的には爆発して、職場に殴り込んでしまった程だ。



 そして、だから思うのだ。

 ブラック企業のようなやり方や体質は大きな損害を生み出すと。

 誰かが爆発して人員を傷つけたり殺害しようものなら、それだけで戦力減少になる。

 質はともかく、人数という量を失いかねない。

 そんな事になったら目もあてられない。



 瞬間的には、もしかしたら効果があるかもしれない。

 だが、長期的には不利になる。

 全体の能率も上がらない。

 やる気が失われる。

 誰も能動的に動こうとしなくなる。



 目の前の村が良い例だ。

 チヨマツは大勢の村人に何の憐憫も同情もしていない。

 嬉々としていたぶっている。

 それだけの事をされてきたからだ。

 その反動が出ている。

 それは何もおかしな事ではない。

 当然の結果でしかない。



 やられたからやり返されている。

 ただそれだけだ。

 虐待され続けてきたチヨマツが、自分を虐げた者をいたわるわけがない。

 そんな事をする方が異常だ。



 今回のようにアツヤが力を貸さなくても、いつか行動を起こしただろう。

 それが一時的な激発で終わらず、成功に至ったのはアツヤがいたからだが。

 そうでなくても村人の何人かが傷つき、そして死んでいたはずだ。

 そうなった場合の損失も決して小さなものではない。



 人口78人の村で数人が死んだら、とんでもない損害になる。

 子供であれば、将来の労働力が消える。

 大人であれば、現在の労働力が消える。

 それがたった数人でも、この村の規模を考えれば、戦力の10%が消える。

 10%はかなり大きな数値だ。



 そうでなくても労働効率が落ちる。

 暴言や罵倒は、人の生産性を落とすという。

 直接言われた者はもとより、それを聞いてる周りの者達もだ。

 それは数パーセントから10パーセントだったとアツヤは記憶している。



 単純に考えて、実際に数人の人間が消えたのとほぼ同じくらいの損害が発生してしまう。

 これだけ考えても、職場環境の良し悪しは重要な要素なのが分かる。

 こういった損失を発生させるような状況は避けたかった。

 温床になりうるような状況は無くしていきたかった。

 それは、今現在の村を見ても感じられる。



 まともな者だった19人。

 チヨマツをいれても20人。

 これだけしか中核となる人間がいない。

 残りはチヨマツの娯楽と、純粋な労働力として使うから除外するとして。

 この20人から村を再建していかねばならない。

 人口が元に戻るまで、二世代三世代といった時間がかかるだろう。

 時間にして、50~60年くらいだろうか。



 それも順調にいった場合だ。

 子供達が成長して結婚して子供が生まれて。

 それらが順調に育てば、人数は回復するだろう。

 だが、残存した20人の村人全員が夫婦になって子供を作ればだ。

 しかも、まともに育てていかねばならない。

 それはとてつもなく難しい事でもある。



「もうこんな事させないようにしないと」

 事を改めるためとはいえだ。

 断行した解決方法はそれなりに大きな問題をも残した。

 だからこういった事が二度と起こらないようにせねばならない。

「とにかく、部活みたいなものは消していこう」



 今までの村の状態を、アツヤは部活動そのものだと感じた。

 先輩・後輩のような上下関係。

 暴言と暴力による支配。

 集団行動の強要。

 個人(自由や尊厳)の否定。

 目的達成の為に強いられる練習(労働)。

 作業効率や効果的な動きを考えない、無駄の極地の根性論。



 まさに部活動と言われるものそのものに感じられた。

 それはまた、同時にこうも思わせた。

「奴隷だろ、これ」

 見た限り、村の様子は使役者と奴隷の関係でしかないように思えた。



 アツヤはまず、ここを完全に変えようと思った。

 効率が悪すぎるし、問題が大きすぎる。

 人間を人間扱いするまともな環境に変えようと思った。



「まあ、あの連中はあのままでいいけど」

 例外はチヨマツを虐げていた連中である。

 そいつらがどうなろうと知った事ではない。

 悪弊そのものとして処分していくつもりだ。

 貴重な燃料(成就点)の供給源でもあるし。

 人間らしく扱うつもりはなかった。

 他人を人間として扱ってなかったのだから。



 ともかく。

 アツヤはやる事を決めた。

 他にする事もないのだし、目の前の村を変えようと思った。

 それで何がどうなるわけではないにしてもだ。

「面白くしていこう、どうせなら」

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