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【完結】死んで幽霊になったと思ったら、戦国時代で神視点?  作者: よぎそーと
5章 芝上の無謀 東日本版

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82回目 教育を受けた者が世に出て、成果をあげていく(能力表記あり)

 外からの影響をあまり考え無くて良い。

 それは本当に幸いだった。

 おかげで内部の充実に時間と労力と資源をあてられる。

 特に人材確保と育成が必要な芝上にとって、時間はとにかく貴重で重要な資源だった。



 この時間があれば、人が生まれて育っていく事が出来る。

 それだけの猶予が出来る。

 人間は生まれた瞬間に全てが出来るわけではない。

 ある程度働けるようになるまでに、15年くらいはかかる。

 まともに技術や知識を身につけて行動するとなれば、もっとかかる。



 その為に必要な時間を捻出する事が出来る。

 それがとてつもなく大きかった。



 アツヤがすすめさせていた教育機関の効果も出て来ている。

 さすがに全ての児童を就学させる事は出来ないが。

 それでも、通例よりは多くの児童がそれなりの教育を受ける事が出来ている。

 見込みのある者は、更に上位の学校で学ぶ機会も与えていく。



 家が貧しく、そういった余裕がない場合は、芝上が支援していった。

 それくらいしなければ人を確保する事が出来ない。

 優秀な者は少しでも多く確保せねばならない。

 それくらい人が足りてないのだ。



 そうした努力の甲斐あって、かなりの人員が揃ってきている。

 重要な地位を任せる事が出来る人員もだんだんと出現してきていた。



 この教育はだいたい8歳くらいから始まる。

 そこから、基礎的な事をおしえる小学校にあたる期間が4年。

 更にもう少し高等知識や技術を学ぶのが3年。

 合わせて7年ほどの期間を学習に費やせる者が出てきていた。



 こうした教育を受けた者は、優先的に芝上に召し抱えられていく。

 また、国内の各商店や工房などにも求められていく。

 大体が幹部候補として扱われていく。

 この時代ではなかなかいない高等教育を受けた者なので、貴重な人材となっている。



 基礎的な教養をレベル5。

 ある程度の専門的な知識や技術をレベル3から4で身につけている。

 そういった人材はなかなかいない。

 それらを供給する学校というのは、この時代ではとてつもなく大きな威力を発揮する。



 しかも、農民や町民などの一般人でも入学可能なのだ。

 普通ならまず滅多になれない出身以外の職に就く可能性がある道だ。

 それもこの時代では珍しい。

 立身出世の道といったら、兵隊になって戦場で手柄をたてるくらいなのだから。

 それ以外にも選択肢があるというのは、大きな魅力になっている。



 こうした者達が一般職や中堅を担う事で、社会の厚みになっていく。

 また、これだけの素養を身につけていれば、出世の可能性も出てくる。

 そうして下からのし上がってきた者達が、重要な役職につくようにもなっていく。



 そのうちの何人かは、既に統治側として芝上に参加している。

 いまだ拡大中の芝上には、上位者がいるので上がつかえるという事がない。

 使える・出来ると判断されれば即座に抜擢される。

 それだけの勢いがあった。

 それだけ人が足りていなかった。



 ただ、足りないのは人材の人数である。

 質の方はどうにかそれなりの者が揃うようになった。

「それだけでも救いだ」

 チヨマツが亡くなり、本格的に芝上の総帥となったソウイチロウは呟く。

「ほんの少し前は、今以上に人がいなかったからなあ……」

 感無量である。



 そんなソウイチロウも、既に壮年。

 この時代では老年と言って良い年頃。

 その人生の多くを苦難と共に過ごした彼の能力も、常人の限界に近い所まで跳ね上がっている。





    *** 状態表示 ***



・芝上ソウイチロウ


 45歳



基礎能力


 体力: 24


 思慮: 28



統治能力


 政治 72 (思慮28 統治+36 他+8) 


 采配 53 (思慮28 統率+21 他+4)



知識・技術


 統治 レベル8 (補正+36)


 統率 レベル6 (補正+21)



    *** 状態表示 ***





 学習する機会や時期がそれほど多く無かった時期である。

 そもそも手本とするべきものもなかなかない。

 アツヤによって心得を授けられたりはしたが。

 それでも様々な事を体当たりで試さねばならなかった。

 そこで得た成功や失敗を教訓として、ここまで成長してきた。

 初代のチヨマツに負けず劣らずの苦労人である。



 そうして得た経験談や体験談がソウイチロウをここまで成長させた。

 その苦心や苦悩は、編纂されまとめられ、教科書となって後進の育成に用いられている。

 その薫陶を一番受けてるのは、ソウイチロウの息子であろう。



 その息子は、父の声に、

「おかげさまで、俺は楽をさせてもらってます」

と頭を下げる。

 そんな息子に、

「なんの、なんの」

とソウイチロウは首を横に振る。

「俺の方こそ、出来の良い息子に恵まれて幸せだ」

 そう言ってまなじりを下げる。



 親バカといえばその通りだろう。

 だが、そうとばかりもいえないくらいに、ソウイチロウの息子は出来が良い。

 英雄・英傑とまではいかないだろう。

 だが、凡人よりは優れている。





    *** 状態表示 ***



・芝上ハルヨシ


 27歳



基礎能力


 体力: 29


 思慮: 31



統治能力


 政治 66 (思慮31 統治+28 他+7) 


 采配 65 (思慮31 統率+28 他+6)



知識・技術


 統治 レベル7 (補正+28)


 統率 レベル7 (補正+28)



    *** 状態表示 ***





 生活環境や生活水準が良い事。

 それによって、栄養がしっかりとって成長できた事。

 それが基礎的な能力の向上に繋がっている。



 また、幼少期より養育・教育がなされてきたこと。

 それもまた大きい。

 無理や無茶を強いる事はなかったが、それでもこれだけの成長を遂げた。

 年の功による深みはまだないが、今少し練り込まれれば、父を越えるだろう。

 そう思わせるだけの器を培ってきている。



「頼もしい事よ」

「恐れ入ります」

 そろそろ老い先短くなってきたソウイチロウである。

 だが、後の世代を憂うことがないのはありがたい。

「まあ、俺もあと少し頑張って。

 そうしたら親父みたいに隠居しよう。

 もうそろそろ楽をしたい」

「そうできるよう、励みます」

「頼む。

 もう怠け心がうずうずしてるんだ」

「なるほど。

 ですが、それは今少しおさえておいてください。

 将来はともかく、まだ父上は必要なので」

「しょうがない……」

 楽隠居まであと少し。

 その少しを埋めるために、ソウイチロウはこの先について考えていく。

 上がってくる書類に目を通しながら。

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