8回目 如何にして稼ぐか
成就点の入手方法は幾つかある。
人間から霊魂を吸収するのもその一つだ。
これの効果は絶大で、一度に大量の点が欲しいなら有効な手段だ。
もっとも、霊魂を吸収すると、魂そのものが消滅する。
そうなると転生なども出来ないという事だ。
というわけで、出来れば使いたくない手段である。
相手が悪党とかならともかく。
それ以外だと、自然から気を取り込むのもある。
動植物よりもはるかに巨大な自然というもの。
それらの気を取り込む事で、成就点としていける。
ただし、効率は悪い。
無限・無尽蔵といえるほど存在しているエネルギーではあるのだが。
密度としてみると、それほどでもない。
動植物などに比べれば、凝縮されてない。
なので、これらを取り込んでも、まとまった量にするには時間がかかる。
あとは、人々のお祈り。
手を合わせて拝んだりする時に、人は己の気の一部を成就点として提供する。
たいていは、分けても問題のない程度。
少なくとも生命活動に支障がない、すぐに回復する程度の気しか得られない。
しかし、自然から気を取り込むよりは効率が良い。
自然から気を取り込む場合、一日一点くらいがせいぜいだ。
意図的に集めれば、もう少し集められるが。
しかし、人間が手を合わせて拝む場合は違う。
軽く手を合わせるだけでも、一点を手に入れる事が出来る。
集中して祈った場合、もっと気を得られる事もある。
こうしたお祈りをする人間が多ければ、その分だけ成就点は増える。
これはチヨマツにも伝えてあるので、今は結構な人間がアツヤに祈りを捧げている。
おかげでまとまった成就点が手に入るようになった。
以前は一日一回手をあわせにくる者からしか得られなかったが。
今は残ったまともな村人からも得られるようになった。
さすがに全員が毎日来るわけではないが。
だいたい10人くらいは手をあわせにやってくる。
これはかなり大きい。
ただ、得られる量は人によって異なる。
同じように手を合わせて拝んでもだ。
一人1点しか得られない事もあれば。
一人で2点3点と提供する者もいる。
このあたり、個人差が結構ある。
あとはお祈りへの姿勢や気持ちだ。
形だけやってる者からは、それほど成就点が得られない。
だが、熱心な者からは多くの点数を得られる。
それはそうだろうなとアツヤも思う。
「もうちょっと御利益を与えれば増えるかな?」
目に見えて利益が出てると思えば、もう少し熱心に拝んでくれるかもしれない。
今の所、村の者の多くを虐げてるだけだ。
それを見れば、色々警戒もするだろう。
自分は大丈夫かと不安も抱くだろう。
気まぐれに祟られるのではないかと不安も抱くだろう。
そこを解消してやれば、少しは手に入る成就点も変わるかもしれない。
「手持ちの点数もある事だし」
少し派手に利益を与えてみようと思う。
定期的に手に入る点数があるなら、出し惜しみする必要もない。
むしろ、可能な限り利益を与え、それ以上に回収出来るようにしたい。
最悪、使い潰しても心が痛まない連中もいる。
「少しは良い思いもさせてやらないと」
そう考えて、加護の一覧を表示する。
何か使えるものはないかと考えて。




