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【完結】死んで幽霊になったと思ったら、戦国時代で神視点?  作者: よぎそーと
5章 芝上の無謀 東日本版

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74回目 東北攻略戦 2

 現代で言うところの福島市にあたる地域。

 芝上勢はそこに陣をはっていた。

 東北勢はそこに向かって進撃してくる。

 


 そんな彼らは開けた土地に布陣する芝上勢を目にする。

 開けた場所に陣を敷いてる彼らの考えが理解出来なかった。

 数でまさるならともかく、そうではないのに。

「罠か?」

 そういぶかる者もいた。



 しかし、わざわざ平地に布陣している。

 野戦築城で少しは備えているが。

 戦って負けるとは思えなかった。

 それよりも、さっさと潰して芝上を撃退してしまいたかった。



「かかれ」

 東北勢が襲いかかる。

 数に任せて芝上の陣地に向かっていく。

 考え無しの攻撃ではあるが、間違ってはいない。

 四方八方から襲いかかり、芝上の陣地にとびつく。

 それに対して芝上は、銃口を向けて応戦する。



 星形をした芝上の陣地。

 そこにとりかかる東北勢は、次々に倒れていく。

 近距離から射撃を受けるのだ、無事ではすまない。

 迫る敵に、芝上勢はひたすら銃撃を浴びせていく。



 石弓も同じように射撃を続けていく。

 迫る敵は陣地に近づく度に倒れていく。

 星形の陣地の前には、倒れた東北勢の死体が積み上がっていった。



 それでも状況は東北勢に有利だ。

 芝上の射撃速度よりも、東北勢の接近速度の方が早い。

 これが連射可能な機関銃ならともかく、手込めの火縄銃と石弓だ。

 装填を別の者が行ってるとはいえ、射撃速度はどうしても遅くなる。

 次の一発を撃つまでに、相手は更に進んでくる。

 出来るのは、進撃速度を落とすこと。

 敵を完全に撃退する事ではない。



 だが、東北勢の損害もバカに出来ない。

 緒戦で一気に数百の兵が倒れた。

 陣地に接近し、どうにかしがみつく事が出来てもそれは変わらない。

 そうなれば今度は槍が繰り出される。

 その穂先が、接近した兵を貫いていく。



 それでも東北勢は果敢に攻めて、芝上勢の陣地に入っていく。

 しかし、そこからも地獄であった。

 掘って作られた塹壕陣地は迷路のようになっている。

 そこに入り込んだ東北勢は、様々な所から攻撃を仕掛けられ、次々に倒れていく。



 それは敵を防ぐための城とは違った防備だった。

 敵を誘い込み、誘導し、不利な状況に陥らせて倒していく。

 攻勢の防御機構と言うべきものだった。



 芝上も分かっている。

 急造の防御陣地で敵をせき止める事は出来ないと。

 敵は確実に接近し、掘や壁を越えてくる。

 確実に突破される。



 だから突破されることを前提の備えを作った。

 相手を阻むのではなく、内部に誘導するように。

 入ってきた敵を効率よく倒せるように。

 そういう風に操作出来るように。



 その為に作った塹壕陣地である。

 入り込んだ敵に細長い縦列を余儀なくさせ。

 その横腹を容赦なく食い破るような状態にさせる。



 掘られた溝の中ではなく、壁をよじ登ろうとすれば、そこに控える者に倒される。

 それに一人ずつ上ったところでさほど意味はない。

 控えた兵士に次々に倒されていく。

 数の上での優位性も、こうなっては台無しだ。



 東北勢は確かに芝上の陣地に侵入はした。

 しかし、それはより損害を拡大していく事になる。

 芝上は無理な戦闘はしない。

 ギリギリまで敵を引きつけるが、持ちこたえる事は出来ないと察すれば退却する。

 そして陣地の奥へと移動する。



 その為、陣地に乗り込んでも芝上はさほど損害を受けていない。

 むしろ、進む事に東北勢の方が出血を強いられていく。



 それでも東北勢はまだ数で上回る。

 陣地に攻め込み、敵を追跡している。

 その途中、逃げ遅れた芝上側の兵も幾らか倒した。

 このまま進む事が出来れば、芝上を倒せる。

 東北勢はそう思っていた。



 陣地の中は東北勢が大勢入り込んでいる。

 そのまま行けば、芝上を確実につぶせると誰もが思っていた。

 だが、ある地点からはそうはいかなくなった。

 押し込められたはずの芝上勢は、猛烈な反撃をくらわせてくる。

 今まで以上に堅牢に作られた陣地の中で。



 その陣地は、この場に布陣する時点で作られた。

 最も初期に作られ、最も堅牢な構造になっている。

 その為、守りの備えは周辺の構造以上だ。



 それもまた、策だった。

 陣地全体を堅牢に仕上げる時間などない。

 なので、陣地の外周は敵を誘導する為の構造にしていった。

 比較的守りも手薄になっている。

 そこは放棄することをあらかじめ決めておいた場所といえる。



 その代わり、敵を引き寄せて迎え撃つ奥地。

 堅牢に作られた中心部分は、敵を寄せ付けないほどに強靱なものになっている。

 攻め込んだ東北勢も、簡単には崩せないでいる。

 おかげで攻め込んだ東北勢はそこに釘付けになっている。

 

 

 芝上陣地に攻め込んだ東北勢2万。

 それらは陣地に食い止められた格好になった。

 それを、芝上1万の兵が必死に迎撃していた。



 そうして味方が敵を引きつけてる間に。

 芝上の別働隊1万が動いていく。

 それは、米沢方面の山に隠れて時を待っていた。

 そんな彼らの目に、陣地からの合図があがる。



「狼煙があがりました」

 敵を引きつける陣地。

 そこから出されるそれは、攻撃開始を告げる指示である。

「よし、行くぞ!」

 軍勢を率いる武将が声をあげる。

 それに従い、芝上軍が動き出した。

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