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【完結】死んで幽霊になったと思ったら、戦国時代で神視点?  作者: よぎそーと
4章 芝上の無謀 関八州版

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67回目 知ってる歴史と変わってるが、何も気にしない、むしろどんどん変えていくつもりでいる

 常陸を平定し、関東の方は大分制圧が出来た。

 残るは越後。

 長尾氏の始末だけである。

 かつて北条・長尾・宇都宮にされた攻撃への復讐。

 それはそろそろ終わりそうであった。



 とはいえ、すぐに侵攻が出来るわけもない。

 やはり1年2年という時間は必要になる。

 常陸の統治を考えねばならないし、軍勢の回復もせねばならない。

 それでも、一番の目標は達成できそうだった。



「謙信が出て来る前に片付きそうだ……」

 それも達成できそうだった。

 身近な所から、最悪の脅威を取り除くことが出来る。

「出来れば武田信玄とか今川義元とかもどうにかしたいけど」

 さすがにそこまでは手が回りそうもなかった。



 こうした者達を出てくる前に処分する。

 それが出来るならその方が良い。

 そのことを、関東平定の間に痛感した。

「北条早雲と宇都宮成綱であれだからな……」

 どちらも名将として名を残す傑物である。

 その能力は、なるほどと思わせるほどの高さだった。

 単純に武将としての能力では、芝上の者ではかなわない。

 そんなのとこれからも戦いたくはない。



 やるならば、楽をして勝ちたいものである。

 わざわざ無駄に苦労をする必要はない。

 その為に、生まれてくる前に潰しておく。

 でなければ損害が無駄に拡大する。



 多少の問題があるとすれば、歴史が変わることだ。

 生まれるはずの者達が生まれない。

 消えていく。

 その影響がどれだけ出て来るか。

 そこが分からない。

 だが、アツヤからすれば、そんなのどうでも良いことだ。



 なぜ歴史の流れを守らねばならないのか?

 それによって滅亡するというなら、なぜその通りにしなくてはならないのか?

 それでは運命や宿命などを強要されてるようなものだろう。



 結果として後の世の流れが変わったとしてもだ。 

 それで何の不都合があるのか?

 だいたい、本来の歴史というものだって、それが正解だとどうしていえるのか?

 そちらの方が、あるべき姿から逸脱してる可能性は考え無いのか?



 アツヤとしては、ここで滅亡したくない。

 既に死んで、幽霊状態ではあるのだが。

 その状態をどうやって保てるのか分からない。

 そもそも、成仏せずにこうして存在してるのが良いのかどうか。

 それすらも分かってないのだ。



 だが、消え去りたくはない。

 成仏というのがどういったものなのかは分からないが。

 しかし、己の存在を消したいとは思わない。

 宗教などでは、これを執着というのかもしれない。

 悪しきものととらえるのかもしれない。



 しかし、そんな考えこそ否定したい。

 執着は祝着である。

 生きてる以上、自分の命や存在に執着するのは当然だ。

 それを否定したら死ぬしかない。

 生きてる事に執着しないというのは、自殺や破滅願望と同等だ。

 だからこそ、生きてる事などには執着しなければならない。

 それが祝着になっていく。



 アツヤとてそれは同じだ。

 幽霊だろうがなんだろうが、この状態を保ちたい。

 生きてるとはさすがに言わないが、存在している。

 消えてはいない。

 だからこれを続けたい。

 その為に必要な事なら何でもする。



 ただ、どうやって現状を保ってるのかは分からない。

 分かってるのは、この時代にあらわれた時に立っていた村。

 そこで成就点を得ていた事。

 おそらく、その村と何らかの繋がりがあるのだろう。



 あるいは、人が拝んでくれること。

 それが大事なのかもしれない。

 そうしてる間は成就点が手に入る。

 そこに何かしらの関係性があると考えられる。

 どういったものなのかは分からないが。



 ならば、この接点をなるべく保つ。

 村とそこにいた者達との。

 その中で、たまたま見つけたのがチヨマツで。

 そのチヨマツに協力して勢力を拡大した。

 村の中で虐待されてるチヨマツが哀れだったのもあるが。

 それ以上に、アツヤ自身の存在を保つためである。



 ここで接点を強化しておけば、今後も存在していられるかもしれない。

 だからチヨマツを利用した。

 もちろん利用するだけではなく、可能な限り援助もした。

 最悪の境遇から抜け出せるように。

 もっとも、その後は波瀾万丈な人生にしてしまったが。

 それをチヨマツが望んでいたのかどうか。



「でもまあ、頑張ってもらわないと」

 さすがに現役で最前線に立ってもらうつもりはないが。

 その子供や子孫には、もう少し活躍してもらいたい。

 アツヤの存在を保つ為にも。



 その為だったら、いくらでも協力するつもりだった。

 それで自分を保てるのかは分からないが。

 しかし、確証がない以上、様々な可能性を残さねばならない。

 何がきっかけで消えるのか分からないのだから。

 その為、元の村も残している。

 村にあった祠も、分祠してあちこちに建てている。

 住民も、その子供達を各地に向かわせ、血が絶えないようにしている。

 そうする事で、消滅の可能性を少しでも消しておこうとした。



 何より戦国時代である。

 放っておいたら、弱い立場で戦争に巻き込まれる。

 そうなった場合、どこで全てが潰えるか分かったものではない。

 だから、勢力は強くしておかねばならない。

 敵も潰しておかねばならない。

 生きるというのは大変だ。

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