53回目 相模・伊豆侵攻 3(能力表記あり)
北条早雲。
間違いなく英雄である。
その能力を見たアツヤはそう思った。
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・北条早雲
基礎能力
体力: 37
思慮: 44
統治能力
政治 88 (思慮44 統治+36 他+8)
采配 98 (思慮44 統率+45 他+9)
知識・技術
統治 レベル8 (補正+36)
統率 レベル9 (補正+45)
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(すげえな)
そうとしか言えない。
基本的な能力が高いのは当然だが。
それに加えて、様々な知識や技術を身に付けている。
そのおかげで、化け物じみた能力を発揮している。
(人間なのか、こいつ)
そう思うのも無理は無い。
組織運営や指揮能力の部分だけを摘まんでみてもこんな状態だ。
これに加えて個人としての能力も高い。
運動能力や武術。
様々な知識など。
それらも高い水準で保有している。
そちらも並大抵のものではない。
さすが英雄。
歴史に名を残すのは伊達ではない。
そんな男が、軍勢を率いてやってくる。
数では勝っていても、それだけでは何も安心は出来ない。
(どうすっかな……)
悩みはするが、もうどうしようもない。
芝上勢になんとかしてもらうしかない。
幸い、装備や訓練度では勝っている。
兵隊一人一人の能力や技術では勝る。
集団としての動きもだ。
それらがどれだけ有利に動くか。
そこに賭けるしかない。
ただ、武将の能力ではどうしても負けてしまう。
今回の総大将であるコウジロウ。
その能力は決して低いものではない。
しかし、相手が相手だけに、どうしても見劣りしてしまう。
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・芝上コウジロウ
基礎能力
体力: 27
思慮: 24
統治能力
政治 39 (思慮24 統治+10 他+5)
采配 60 (思慮24 統率+28 他+8)
知識・技術
統治 レベル4 (補正+10)
統率 レベル7 (補正+28)
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能力は決して劣ったものではない。
平均的なところだ。
知識や技術も優れている。
一般人と比べれば頭抜けていると言ってよい。
これだけの能力を得るために、コウジロウもかなりの努力をしてきた。
能力も技術も以前より高まっている。
それでも北条早雲には及ばない。
並みの武将なら簡単にしのぐ事が出来るのだが。
早雲相手となるとどうしても見劣りする。
兵と軍の質が高くても、指揮官の能力では負けてしまう。
その差が結果にどう反映されるのか。
そこが悩ましいところだった。
少なくともアツヤは、勝てるとは思えなかった。
ただ、勝たないまでも負けないでいてくれればと思う。
そして早雲だが。
彼もまたこの状況に強い危機感を持っていた。
相手は周辺から攻撃を受けてなおそれを退けた。
それだけの強さを持っている。
かつて伊豆方面から相模に向かい、芝上と戦った早雲だ。
その時の記憶はまだ新しい。
「厄介な連中よ」
素直にそう思える。
万全な状態ならば、それでも有利に事を進めることが出来る。
損害を気にしなければ勝つことも出来るだろう。
そういう確信はある。
だが、しかし。
そうもいかない状況だ。
「まったく……」
ここ数年の事を思い出す。
優れぬ天候。
それによって下がった収穫。
どうにかしようと四苦八苦した日々。
おかげで思うように事が運ばない。
それでもどうにか統治を進めていったが。
それが実を結んだかというと悩ましい。
民も兵もやせ衰え、人が多く死んだ。
末法の世というのはこういう事かと思いもした。
そんな中で、芝上の南下である。
最悪きわまれりだ。
「しかも……」
目の前の軍勢を見て、忌々しく思えてくる。
遠めに見ても分かる動きのよさ。
訓練を積み重ねてきたのが良く分かる。
また、栄養状態が良いのもだ。
「しっかり食って、体を作ってるんだろうな」
それが分かってしまう。
北条勢6000。
数はかなりのものだが、その内情は悲惨なものだ。
収穫の減退のせいで、食事もまともに提供できない。
そのため、兵にしては体がやせている。
体力もそうたいしたものではない。
しかも大半は農民からの徴兵だ。
武士以上に食うに事欠く者達だ。
その彼らの体力は、平均的な水準を下回る。
槍働きの技術や能力などもだ。
専門的な訓練を受けてるわけではない。
まともな動きなど期待できるわけがなかった。
それでもやるしかない。
ここで芝上をおさえねば、伊豆まで攻め込まれる。
そうなったら確実に破滅だ。
「なんとしてでも、ここで食い止めねば」
早雲の決意はかたい。
そうした両者がにらみ合い。
そして激突していく。




