表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】死んで幽霊になったと思ったら、戦国時代で神視点?  作者: よぎそーと
4章 芝上の無謀 関八州版

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

52/121

52回目 相模・伊豆侵攻 2

 相模への出兵は割と楽に行えた。

 前回の事があってか、抵抗らしい抵抗がなかったためだ。

 芝上が来たと聞いた者達は、即座に避難。

 文字通りに無人となった地帯を芝上の軍勢は進む事になる。



 さすがに現地の統治者達は防衛のために動いてきたが。

 それらも難なく蹴散らしていく。

 石弓と火縄銃による遠距離攻撃に専念する芝上勢は、敵が近づく前に撃退していた。

 仮に接近しても、そう簡単に負けはしない。

 遠距離攻撃を専らとする芝上であるが、接近戦を主とする部隊もある。

 それらが石弓や火縄銃の部隊の前に展開している。

 近寄ってきた敵は、それらが応対していく。



 ただ、アツヤによって散々虐げられてきた相模である。

 兵力にもそう余裕は無い。

 襲撃も散発的で、一回の攻撃もそう大したものではない。

 ただ、そうして油断させるための策なのではないかとも考えられた。

 そうしておいて、後で一気に畳み掛けてくる可能性を誰もが考えていた。



 しかし、事前の諜報活動から、その可能性も低いと考えられている。

 それほどまでに相模や伊豆などの困窮具合は大きい。

 飢饉とまではいかないものの、十分な食事にありつけない者は多い。

 これは統治者達も例外ではない。

 この地域を支配する武士たちであっても、必要な食事をとれない事も多い。

 そのため、体力を養うことが出来ずにいるという。



 相模の反撃が低調なのはこれが主な理由だ。

 まず、基本的な体力が無い。

 加えて、収穫がないから貯えもない。

 そのために、兵を集めることも出来ずにいる。

 一時的な募集すらも難しいほどに困窮してるのだ。



 そうした者達だから、簡単に撃破していける。

 相模に突入した芝上勢は、思った以上にやすやすと敵を倒していった。

 陥落した敵の拠点も多い。

 城や砦の備えはそのままでも、守る者達が弱っている。

 それが大きな弱点になった。

 また、防備も実は結構ほころんでる部分もある。

 その修繕もろくに出来ない状態がこの5年で発生もしていた。



 それらを突いて、芝上勢は進撃を続ける。

 ほどなく相模の半分ほどを制圧した。



 とはいえ、順調にいくのもここまでだった。

 いくらやせ衰えてるとはいえ、敵だって無能ではない。

 残りの勢力を集めて芝上に対抗してくる。

 かき集めた兵力は4000。

 芝上には劣るが、それでも十分な数だ。

 戦えば芝上が勝てるが、損害も大きい。

 これを前に、さすがに動きが止まる。



 更に加えて。

 この時、伊豆からも敵が迫っていた。

 集められるだけの兵力を集め、芝上に向かっていく。

 その数、6000。

 数は決して多いとはいえない。

 しかし、相模と同じく天候不良で収穫の減ってる伊豆である。

 これだけの兵力を集めるのが限界だった。



 その兵が相模側に合流しようとしている。

 あわせれば1万になる。

 対抗する芝上は、7000。

 ほぼ負けなしとはいえ、ここに来るまでの戦闘で死傷者も出ている。

 それらを差し引いて、まともに戦えるのはこれだけとなる。



 なお、ここに物資輸送などを担当する募集兵は加えてない。

 彼らは現在も後方での輸送や陣地作りを担当している。

 戦闘に加えることは考えていない。

 加えれば数だけはそれなりになるのだが。

 訓練がなされてない者達を投入しても、無駄に死体を増やすだけだ。

 なので、募集兵は戦場に投入しない。



「ここが正念場か」

 戦場を見守ってるアツヤは渋い顔で状況を見ている。

 数で劣るのもそうだが。

 それ以外の部分でもかなり不利ではある。

 石弓と火縄銃という利点はあるが。

 それもどれだけ状況を覆せるかは分からない。



 石弓と火縄銃では連射能力に限界がある。

 射手と装填主を分けても、どうしても限界はある。

 それに命中率の問題もある。

 狙って当てられる者はそうはいない。



 また、威力の問題もある。

 火縄銃はともかく、石弓では鎧ではじかれることもある。

 接近するまでに全滅させられないこともある。

 そういった場合は槍隊などが相手をする事になるが。

 敵の数が多いと苦戦するだろう。



「しかも……」

 軍の部隊編成もそうだが、もっと厄介な問題もある。

 伊豆からやってきた敵軍。

 それを率いる武将。

 それが今回の戦い最大の問題だった。

「来ちゃったか……」

 出来ればやってきて欲しくなかった輩がそこにいる。



 北条早雲。

 戦国時代初期の、まごう事なき英雄だ。

 それが芝上勢の前にやってきている。

「きついなあ……」

 こんなのと戦わねばならない。

 その現実が重くのしかかってくる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ