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【完結】死んで幽霊になったと思ったら、戦国時代で神視点?  作者: よぎそーと
4章 芝上の無謀 関八州版

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49回目 人をやりくりして産業を向上させていく

 特に意味も無く5年と言う区切りを付けた。

 だが、それが作業に拍車をかけていく事になる。



 人間というのは、何かしら区切りが必要な瞬間がある。

 それによって不利になる事がなくても、期限や期日を決めておいたほうが良い事もある。

 今の芝上家がそんな状態だった。

 5年と定めたことで、それに合わせた動きが出来ていく。



 劇的に、大きく何かが変わるというわけではない。

 ただ、5年後までにある程度形にしておこうという意識が出る。

 それが作業の進み具合を変えていく。

 ただ、出来ない事は出来ない。

 そういう部分は確かにある。

 そういった物事まで全部5年で達成…………などという事はしなかった。

 


 無理に無茶を重ねて無体をしても意味が無い。

 すべてを崩壊させるだけだ。

 それを努力や根性や気合で片付けようとはしない。

 やるのは確実に出来ること。

 それ以外は手を付けないか、5年という期限なしで携わっていく。



 ただ、時間がかかるものは後回しにされていく。

 どうしてもやらねばならない事。

 継続的にするべき事はやっていくが。

 それでも、やるべき事を絞っていく。



 その中でも、農地の整理や農具の開発には力を入れていく。

 特に農具は、一人当たりの作業量を減らすために力を注ぐ。

 この為だけに、開発担当者に知識や技術を優先して与えていった。

 その成果は大きく、この時代には存在しないような農機具が作られていく。

 いずれもエンジンなどの動力はついてない。

 だが、手動で動かせる限界まで機能を追及したものになっている。



 これの量産を開始。

 可能な限り普及させていく。

 作業効率を少しでもあげるために。

 また、こうした機械を導入しやすくするためにも、農地の整理を進めていった。

 機械を使いやすくするために。



 こうして作業効率をあげる事で、人手を減らしていく。

 同じ収穫を得るのに必要な労働力の低下を狙う。

 そうして余った者達を増やし、他の方面に用いていく。

 まずは道路整備。

 ここから始まっていく。

 物資や軍の移動にどうしても必要になるからだ。

 商売人の移動だって迅速なものになる。



 当然、橋も増えていく。

 これまでは人手が足りずに後回しにされがちだったが。

 一気に作業に投入できる人数が増えたことで、工事を一気にこなせるようになった。

 これに伴い、迂回せずに移動出る場所が増えていった。



 更には堤防などの工事も行われていく。

 これは時間がかかるものなので、5年と言う期限とは別に行っていく。

 河川全体に着手する事にもなるので、どうしても時間はかかる。

 しかし、大幅に増やすことが出来た人手を用いて、少しずつでも作業を進めていく。

 やらなければ、いつまでもたっても出来上がらないのだから。



 当然ながら、工業のほうにも注力していく。

 様々な器具は今後必要不可欠になる。

 これらを生産する工場がどうしても求められる。

 その際に気をつけたのは、一品一品を全て一人で作り上げない事。

 部品を別の人間が作り、最後にそれをくみ上げるという手法をとっていく。

 職人技を極力排除するために。



 質の高い製品は欲しい。

 だが、質にこだわって量産性を落とすわけにはいかない。

 使えないほど劣った品質にするわけにはいかないが。

 ある程度の品質が保たれるなら、それ以上は求めない。

 欲しいのは名人芸ではないのだ。



 職人と言うより、作業員というほうが正しいだろう。

 一つ一つの品を丁寧に仕上げるのではない。

 確実に動くくらいの精度の部品を量産し、それを組み立てることで製品を作り出していく。

 どうしても職人芸が必要な部分はともかくとして。



 そのために、工業規格も制定していく。

 必要な部品の形を定め、それを基準にしていく。

 少しでも逸脱したものは全て返品。

 そうして品質管理をして、一定の水準を保つようにする。



 こうして工業製品の量産体制を少しずつ作り上げていく。

 素人でも短期間の訓練で作業に従事できるように。

 何年も何十年も訓練が必要な職人を頼らないように。

 手引書や手順書を渡して読ませれば、すぐにでも作業が出来るように。

 さすがにすぐには無理だが。

 目指しているのはそういう所だった。



 特に火縄銃の量産。

 このために、どうしても作業効率をあげねばならなかった。

 部品一つ一つを簡略化し、製造の負担を下げていき。

 組み上げは素人でも出来るように。

 このやり方を工業全体に広げていったのだ。



 農村から離れた人をこういった所にも放り込む。

 そうする事で増産体制を作り上げていく。

 人手が増えれば、その分生産数も上がるのだから。

 産業ロボットがないこの時代、人の数はやはり力になる。



 そして、人の数を効率よく使うために、工作機械が欲しくなる。

 素人でもそこそこの作業が出来るように。

 それらが出来上がるのは、まだまだ先になりそうではあるが。



「あとは、蒸気機関も出来上がればいいけど」

 さすがに高望みが過ぎるとは思った。

 だが、石炭を掘り当て、鉄などを大量に用意できるなら、それも作り上げたかった。

 そうなれば、本格的に産業化を推進できる。

「まあ、まだ無理だな」

 幾らなんでも5年では無理だ。

 そこはアツヤも諦めていた。



 こうして、人が様々な分野に進出していく。

 石高というか農業の収穫量は極端に増大してないが。

 それにかかる手間が減ったことで、人に余裕が出来た。

 その余裕が産業全体を活性化させていく。



 それは、収入の増大をはかることではない。

 定まった収入の使い道を変えたというのに近い。

 だが、それが国力そのものを大きく増大させていった。

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