46回目 片付けねばならない現実(領地の現状表記あり)
兵士の補充も急がねばならない。
だが、それ以上に人材が必要だった。
軍勢に限らずあらゆる場所に。
とにかく、組織を動かす人材が少ない。
名のある武将や軍師という意味での話ではない。
そうではなく、組織の各所にいる指揮官や役職者。
これらが本当に足りない。
アツヤによるテコ入れや、教育はしているのだが。
それでは追いつかない程人材がいない。
また、経験者もいない。
役職がなくても、長年その場で働いてる者。
実績と経験を積み上げた者。
それが全くいない。
拡大した組織に対応出来るほど存在しない。
会社でいうならば、部長や課長、主任に係長。
こういった者達がいない。
いないから部署が動かない。
そもそも、部署を起ち上げる事も出来ない。
そういった者達を育てるには時間がかかる。
学習だけではどうにもならない。
実務経験をつんでいくしかない。
その為には10年20年という経験が必要となる。
そんな時間をとる余裕などどこにもない。
この状態でこれ以上の拡大など自殺行為である。
人はいるけど、人はいない。
単なる頭数ではない、使える人間というのは滅多にいないものだ。
この部分を解決するために、アツヤは素質のある者を探して抜擢していく。
素養のある者の夢の中にあらわれて、加護を授けていく。
そうやって底上げした者をソウイチロウ達にも伝えていく。
話を聞いたソウイチロウは、即座に人を派遣して、該当者を登用していく。
こんな事を繰り返して、とにかく人を確保していった。
もちろん、すぐに作業に従事できるわけではない。
人を見つけて、教えて育てて。
それからになる。
アツヤによって読み書きが出来るくらいにはなっているのが、せめてもの救いだ。
そうでなければ、とっくに崩壊していた。
その教育に、隠居したチヨマツがついている。
実権をソウイチロウに譲ってからは、こうして後進の育成につとめている。
政治については、このあたりでも上位に入る能力の持ち主だ。
現状、チヨマツが最も頼れる存在となっている。
そのチヨマツには、統治機構の上位者などの教育を担ってもらっている。
また、その教えをまとめて教科書にもしている。
こうした努力をして、とにかく人を確保しようとしていた。
最悪、アツヤによって技術や知識を一気に授ける事もある。
だが、これだと成就点の消耗が激しく、数を揃えるのが難しい。
本当に初歩的な事を教えて、あとは教育で成長させる。
そうした方が幾らかマシだった。
ある程度育ってから、更に能力を授ければ、成就点の消耗も少なくて済む。
そうして様々なやりくりをして人を確保し、組織を動かしていく。
だが、騙し騙しやってるからどうしても無理が出て来る。
何をするにしても時間がかかる。
問題がどこかで発生する。
その解決方法を考えて時間が消えていく。
そうして問題を洗い出し、対応を考えて組織は出来上がっていくものだが。
その時間が今は惜しい。
そうしてる間に、周囲の勢力が盛り返してくる。
そこは組織力の差が大きく出ている。
「しょうがない」
やむなくアツヤは、相手を足止めする手段をとっていく。
成就点を使って行う、様々な加護を用いて。
*** 状態表示 ***
・小規模領地 → 二カ国統治
人口: 1万9872 → 約120万人
収入: 55万6416 → 約3840万
蓄え: 6万2489 → 約570万
・神通力
成就点: 1089 → 1万7891
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