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【完結】死んで幽霊になったと思ったら、戦国時代で神視点?  作者: よぎそーと
4章 芝上の無謀 関八州版

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43回目 ブラック体質は極力排除する

 死ぬまで戦う。

 勝ち目が無くても挑み続ける。

 作戦も何もなく、ただ突っ込む。

 休息も何もなく、効率も考えない。

 そんなものをアツヤはブラック企業で体験した。



 この時代にやってきて、アツヤは同じものを武士にみた。

 その考え方や行動は、まさにブラック企業そのものだった。

 勝つために戦ってるはずなのに。

 勝つ事を捨てて、戦う事そのものに意味を見いだす。

 そして、負けても最後まで戦ったという名誉を求める。

 そんな体質に反吐が出そうだった。



 やるからには勝つ。

 そして、勝つために労力は可能な限りおさえる。

 戦う事などに何の意味も無い。

 そんなものに名誉なんてこれっぽっちもない。

 名誉とは、勝って、成果を得て、損失も無い事によってのみなされる。

 それを一つでも否定してるなら、何の価値もない。

 全てが無意味だ。

 それどころか、害悪と言って良い。



「戦うなら、勝って、生きて帰らなきゃ」

 それがアツヤの考えだった。

 生前からのものだ。

 だからブラック企業に反感を抱いた。

 最後は、そんな会社の同僚や上司や社長などに包丁をもって突っ込むほどに。



 幽霊となってこの時代に来て、そんな思いはより一層強くなった。

 勝つ事を考えない、戦う事で名誉が生まれるという考え。

 死んでも負けてもかまわない、後は野となれ山となれ。

 そんな考えでしかない戦闘中心主義。

 そしてそれを正義や正解、善だと信じて疑わない。

 しかも他の者にもそれを強制・強要する。



 真面目なバカ、というべきだろう。

 善悪や正義と邪悪の違いが分からない頭で。

 いや、そもそもそれを考えようともしない。

 ただ言われた通りにやろうとする。

 しかも与えられた指示や要求を、間違って解釈して受け取る。

 そして間違った行動をただひたすらに延々と繰り返し、敗北と損失を繰り返す。



 そんな連中など必要がない。

 成果を上げることなく損害を増やすだけなのだから。

 例え敗北がなくても、物資や人命を無駄に消費していく。

 そんなものをのさばらせる訳にはいかない。



「全員皆殺しだ」

 アツヤはソウイチロウ達にそういう指示を出した。

 こちらの指示に従い、無駄な損害を出さずに作戦を遂行するなら良し。

 だが、損害を出したり全滅するなら反逆者として処分。

 その理由が名誉やら誇りなどなら尚更だ。



 これは、擁護する者も含めて関係する全員を対象とした。

 擁護とは、共犯者の行為だ。

 放置しておけば、後々悪事を復活させる元凶になる。

 何一つ放置は出来ない。



 また、そんな考えを蔓延させる元凶として、武家そのものも滅していく。

 こんな考えを持ってる大人と、それを受け継ぐ子供。

 放置など出来るわけがない。

 存在すること自体が危険である。

 考え方、つまりは思想と。

 それを伝える手段というのは根絶やしにしておかねばならない。



 こうして戦争中ではあるが。

 露見した問題を芝上家は処分していく。

 上野・武蔵内の武家はこうして多くが滅亡していった。



 これによる戦力低下は否めない。

 しかし、それも今は考える必要のない問題だった。

 北の前線において、武士が率いた者達の多くは滅亡している。

 既に戦力として壊滅してるので、低下もそれほど大きなものではない。

 むしろ、ここからが本番だった。



「それじゃ、始めるか」

 アツヤはソウイチロウ達に伝える。

「本命の作戦を」

「ええ、もちろん」

「早速指示を出します」

 ソウイチロウとシンザブロウはアツヤの声に頷き、行動を開始する。



 長尾・宇都宮が迫る北の戦線。

 そこに向けて、芝上は後続の部隊を送り込む。

 それこそが本命であり、主力だ。

 求める最良の形ではなくなったが、作戦通りにそれらを送り込んでいく。

 その数、3万。

 南から北上させた者達を加えた軍勢だ。

 これを北に振り向けていった。

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