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【完結】死んで幽霊になったと思ったら、戦国時代で神視点?  作者: よぎそーと
4章 芝上の無謀 関八州版

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42回目 二度と復活しないよう徹底的に、新兵器も投入していく

 当初の防衛構想。

 それは破綻すると思っていた。

 作戦通りに進めばどうにかなるが。

 そうはいかないだろうと思っていた。

 主に味方のせいで。



 破綻するのは確実だと思っていた。

 だから正直、期待はしていなかった。

 中には命令通りに動く者もいるだろうが。

 全体として、作戦を無視する者が多いだろうと思った。



 仮に作戦通りに撤退しようとする者がいてもだ。

「それでも武士か!」

と一喝して遮るバカも出るだろうと思った。

 結果、貼り付けていた軍勢は壊滅。

 前線は崩壊するものと見ていた。



 それを踏まえてソウイチロウらは作戦をたてていた。

 崩壊する前線はそのままに。

 どうせ救出も出来ない。

 なので、前線部隊は捨て石にする。

「どうせ邪魔になるし」



 無駄に踏みとどまる者などいらない。

 指示を理解出来ない者もいらない。

 殺し合いに美学を持ち込む輩もいらない。

 必要なのは、変な意地を張らず、するべき事をしっかりこなせる者達だ。

 命の張り方をしっかりわきまえている者だ。



「死にたいなら死なせてやるしかないよな」

 それが分かってないなら、こうするしかない。

 求めた通りに動かないなら、もう切り捨てるしかない。

 それも出来るだけ早く。

 被害が拡大しないうちに。



 出してる指示が、死ねというもならともかくだ。

 なるべく損害を出さずにしろと言ってるのだ。

 にもかかわらず、損害を度外視して戦い続ける。

 こんな連中はいらない。

 負けると分かってて無理をするほど馬鹿な事は無い。



 負けるなら負けるで、負け方というものがある。

 最後まで戦い抜いて全滅するなど、最後の最後の更に最後で十分だ。

 ソウイチロウ達はそんな事は望んでない。

 だが、最初から全力全開、戦って勝つ事だけに拘るのが武士だ。

 その場で全滅するまで戦う。



「全員、反逆罪で処分」

 ソウイチロウは送られてきた報告を見て、そう判断を下す。

「命令を無視して全滅させた。

 その罪は許しがたい」

 その処分は即座に言い渡され、配下の兵士が動いていく。

 彼等は指揮をしていた武士の家に向かい、家族を拘束していく。



 当然ながら、これには武士達が反発する。

 彼等からすれば、理由も分からず犯罪者扱いされてるのだから。

 なので、全力で抵抗していく。

 彼等も武士なので、その抵抗は激しい。

 だからソウイチロウは遠慮無く新兵器を投入していく。



 それは火薬を固めた球だった。

 導火線がついており、それに火を付けて投じる。

 そうすれば、爆発して衝撃を与える。

 しかも、薄い鉄の器に入っている。

 爆発と共にはじけ飛ぶそれは、周囲にいる者達に鉄の欠片を打ち込んでいく。



 元寇の時に元軍が使ったという『てつはう』

 現代的に言えば、手榴弾が近いだろうか。

 焙烙玉という呼び名もあるだろう。

 それを用いて抵抗する者達を制圧していく。

 アツヤはこれを、手榴弾と呼んだ。



 更に。

 火薬を用いたもう一つの兵器。

 火縄銃も用いていく。

 史実ではまだ日本に伝来していないものだ。

 だが、アツヤはこれをもたらし、製造を始めていた。

 その為に必要な火薬も作らせている。



 もっとも、この時代にやってきた当時は鉄砲も火薬も作る余裕がなかった。

 しかし、鉄砲はともかく、火薬はいずれ必要になる。

 これを作る為に、可能な限り材料を集めさせた。

 特に硝石は便所や死体などを用いて、可能な限り集めさせた。

 得られる量はそう多くはないが、時間をかけてとにかく集めさせた。



 勢力圏が拡大してからは、国内全土で行わせている。

 まだ量産出来るほどではないが、それでも以前よりは多くの材料が集まり始めた。

 職人・鍛冶師も増えたので、ようやく生産も可能となった。

 その火縄銃も戦場に投じていく。

 丁度良い実戦訓練だ。



 これらにより武士は次々と粉砕されていく。

 それこそ、農民上がりの素人同然の兵隊達に。

 そこが銃と手榴弾の恐ろしさだ。

 扱い方の練習は必要だが、弓や槍などのように訓練や鍛錬がそれほど必要無い。

 少なくとも、これらを扱うための筋肉などはほとんど必要無い。

 銃を持って歩ける体力があれば十分だ。

 そして、構えて狙う事はそれほど難しいものでもない。



 更に、補助兵器として、弩を用いていく。

 いわゆるクロスボウ・ボウガンと呼ばれるものだ。

 こちらも装填に時間はかかるが、構えて撃つので筋力などは必要無い。

 素人に遠距離射撃をさせるには十分だ。

 火縄銃と違い、こちらはまだ幾らか量産しやすいという利点もある。

 なので、アツヤはこれを大量に配備させた。



 これらに武士は粉砕されていく。

 生き残れる者はほとんどいなかった。

 何せ、遠距離から攻撃を仕掛けられる。

 接近しようがない。

 武士の表芸である弓で対抗はするが、それも効果が薄い。

 姿を現せば銃と弩で狙われる。

 それに、大盾を用いて矢を防いでいる。

 戦いにならなかった。



 それでも武士は抵抗を続けた。

 武士らしいというべきか。

 なのでソウイチロウも遠慮無く攻撃を続行した。

 和解などそもそも求めてないのだから。

 反逆者とその家族を殲滅する、それが目的だ。



 そして、武士という生き方、考え方。

 その全てを粉砕して滅する。

 それが彼等の求める所だった。

 ひいては、アツヤの求めるところである。



 こうして上野・武蔵の武士の多くが滅亡していく。

 それも罪人として。

 降伏した者達も同様だ。

 全て処刑されていった。

 罪状は反逆罪・命令不服従・損害の拡大などなど。

 いずれも味方に多大な迷惑や被害をもたらすものだ。

 許されるものではない。



 そして、その土台となってるのは武士の考え方。

 それが元凶になっている。

 そんな考え方を持ってる者達を生かしておくわけにはいかない。

 生きていればまた復活し、後々のわざわいとなる。

 根絶やし、根切りにせねばならなかった。



「ここまでする必要があるのかと思ってたけど」

「こうしなくちゃどうにもならないんだな」

 ソウイチロウとシンザブロウはため息を漏らすしかなかった。

「神様の言ってた通りだ」

 そう付け加えて。



 その神様ことアツヤは、為されていく処分を見て胸をなで下ろす。

 これで全てが解決したわけではないだろうが、当面の問題が消えたのだ。

 喜び勇むところである。

「ブラック体質は一掃しないと」


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