29回目 小さな村から小さな領地へと(能力、村・領地の現状表記あり)
何はともあれ、手に入れた領地の状況である。
本来なら資料を出させてたりして把握せねばならないが。
アツヤは状態を表示させればそれで終わる。
チヨマツ達はそうはいかないが。
「こういう時、幽霊ってのは便利だよな」
本当に幽霊なのかどうかはさておき。
色々な事が出来るというのはありがたい。
それこそ、神様視点で色々なものが見たり聞いたり出来る。
国の状態も含めてだ。
そうして見る現在の状態は次の通り。
以前とは比べものにならないほど増大している。
*** 状態表示 ***
・集落 → 小規模領地
人口: 1万9872人
収入: 55万6416
蓄え: 6万2489
・神通力
成就点: 1089
*** 状態表示 ***
今まで集落だったところが、小規模領地になっている。
どういう基準でそういうものになってるのかは分からないが。
とりあず、今までより大幅に出世したようではある。
めでたい事のはず。
人口も収入にも一気に増えた。
ただ、収入というのは、手に入る金額とかではない。
この領域全体で手に入る利益だ。
農作物の収穫から、各産業の収益まで。
その全てを合計したものである。
なので、全部を使えるわけではない。
統治者としてチヨマツらが使えるのは、この半分。
50%となっている。
考えてみれば凄まじい税率だ。
これが、定期的に入ってくる資金というか資本となる。
そうした税収やらなにやらの残りが蓄えだ。
今まで見た事がない程の資金やら資産やらがある。
だが、これで豪勢が出来るというわけではない。
統治者としてやるべき事業、政策の資金としてみれば少ないとすら思える。
挙げ句、借財やらなにやらもある。
喜んでもいられない。
それでも、これだけのものが手に入った。
今までよりは手広くやっていける。
田畑の開発や手直し、産業の振興などをしていけば、状況の改善もはかれる。
その結果が出て来るまでには時間が必要となるのだが。
将来は明るい……とアツヤは自分に言い聞かせた。
目の前の事を無視して。
そんな小規模領主となったチヨマツはというと。
概ね次のようになっている。
*** 状態表示 ***
・芝上チヨマツ
14 → 43歳 男
基礎能力
体力: 16 → 22
思慮: 20 → 28
統治能力
政治 61 (思慮28 統治+28 他+5)
采配 50 (思慮28 統率+15 他+7)
知識・技術
統治 レベル7 (補正+28)
統率 レベル5 (補正+15)
その他、雑多にレベル3~6の技術や知識を修得
*** 状態表示 ***
知識や技術を全部表示すると面倒になるので、省略して表示させていく。
ごく普通の、平凡な能力の人間としては、最高の到達水準と言える。
普通、レベル5を越えるなんて事は滅多にないのだから。
そこを越えてるだけでも相当なものだ。
もっとも年齢もかなりのところまで来てる。
人生50年な時代なので、もうそろそろ天寿が近い。
体力・気力の限界から、現役で居られる時期はもっと短いだろう。
幸い、子供達が成長してくれている。
彼らがチヨマツの後継者として立派に仕事をこなしてくれている。
よほどの事が無い限り、次世代で問題が起こる事はない。
その息子達の能力は次のようになっている。
*** 状態表示 ***
・芝上ソウイチロウ
25歳 男
統治能力
政治 52 (思慮24 統治+21 他+7)
采配 42 (思慮24 統率+15 他+3)
・芝上コウジロウ
23歳 男
統治能力
政治 30 (思慮19 統治+6 他+5)
采配 47 (思慮19 統率+21 他+7)
・芝上シンザブロウ
20歳 男
統治能力
政治 42 (思慮23 統治+15 他+4)
采配 37 (思慮23 統率+10 他+4)
・芝上ヨシロウ
16歳 男
統治能力
政治 29 (思慮20 統治+6 他+3)
采配 35 (思慮20 統率+10 他+5)
*** 状態表示 ***
長男のソウイチロウは、既に十分な能力を持っている。
チヨマツに従って従軍したコウジロウも、戦闘指揮官としては優秀だ。
その下のシンザブロウとヨシロウも、年齢を考えれば優れた素養を持っていると言える。
なお、参考までに言えば。
能力は20~30が普通。
技術や知識は、レベル5もあればプロを名乗るのに十分な水準だ。
補正値でいうなら、+15というあたりになる。
一生を費やしてこの水準に到達するのが普通である。
そうした水準に到達してる長男・次男は優秀と言って良い。
その下の二人も、あともう少し研鑽をつめば、上の二人に追いつくと目されている。
この他にも、アツヤから心得を授かった者。
そして、研鑽を続けた者などが村にはいる。
それらが各分野で活躍し、村の発展に寄与している。
そういった人材を手にした領地の各所に派遣。
生産性の向上につとめさせていく。
また、教育も施し、少しでも優秀な人間を作っていく。
そうでなければ今後の展開が苦しくなるだろう。
だが、それでは時間がかかってしまう。
なので、アツヤは更に多くの者に心得を授けていくつもりだった。
今は少しでも使える人間欲しい。
それもすぐに。
「忙しくなるな」
領土が大きくなっても楽にはならない。
むしろ、やることが格段に増えた。
周囲の勢力は確実に動いてくる。
特に今回、チヨマツ達に潰された者達は。
その残党、そして、その上位にいる者達。
それらは決してチヨマツ達を無視はしないであろう。
それどころこか、今回の件の落とし前として潰しにかかってくる可能性がある。
それらに対抗しなくてはならない。
なにより、情勢が情勢だ。
今後は相当厳しい状況になっていく。
聞き取った話からそれが察せられた。
「まさかなあ……」
ため息が出て来る。
「応仁の乱かよ」
能力値の計算とか間違ってないか不安
その他、誤字脱字……はいつもの事か(良くはないが)




