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【完結】死んで幽霊になったと思ったら、戦国時代で神視点?  作者: よぎそーと
3章 躍進・成り上がり・下克上開始編

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27回目 流されないでいるためにも力が必要

 こうして無理矢理制圧された地域だが。

 悪い事ではなかった。

 アツヤが授け、チヨマツ達が培ったものを提供されていったのだから。

 効率的な農法や、様々な工業製品。

 土木建築の技術も含めて、それらが一気に拡散されていく。



 それらによって、各地の生産性が向上。

 生活水準が上がる事となった。

 もちろん、すぐに結果が出るわけではない。

 持ち出された成果が各地に根付くまでには時間がかかる。



 大がかりな工事が必要になる事もある。

 田畑の整備や、水路の造り直し。

 川辺なら治水工事が求められる事もある。

 工業生産なら、まず工場を作らねばならない。

 材料の確保も。

 とにかくやることが多い。



 統治体制も整備せねばならない。

 より効率的な体制と人員。

 これを揃えていかねばならない。

 その為にも教育機関の充実が必要にもなる。



 そして、少しでも人を育てて、足りない人員を補充しなければならない。

 役人や兵士だけではない。

 社会全体での人材を。

 読み書きや計算、それを徹底させていく。

 でないと何も出来やしない。



 それが達成出来てるのは、まだ村の中だけだ。

 それを手に入れた領域全体に普及させる。

 でないと先に進めない。



 大げさに何かを達成したいわけではない。

 何かがしたいわけではない。

 だが、小さな範囲を守るだけでも、それなりの力が必要だった。

 その事を今回の一件がはっきり教えてくれた。



 今回の騒動。

 それ自体は小規模なものだった。

 だが、それに巻き込まれた。

 どちらかに参加するしかなかった。

 どちらかの下につくしかなかった。

 それらを拒否する事が出来なかった。



 それもこれも、弱いからだ。

 力がないからだ。



 拒絶すれば、事が終わった後に処分される。

 味方をしないというのは、潜在的な敵になる。

 参加拒否は消極的な敵対だ。

 中立なんてのは、力がある者だけが選べる特権である。



 その特権を手に入れる為にも、力が必要だ。

 強くなくてはいけない。



 力が全てだ。



 道義や倫理なんて何の役にも立たない。

 ただ、力で粉砕される。

 ペンが剣よりも強いなんてのは妄想だ。

 ペンなぞ、剣で簡単に叩き切られる。



「強くならなくちゃな」

「まったくです」

 事を終えて村に帰り。

 縁側に並んで座って語り合う。

 アツヤもチヨマツも今度の件で色々と考えるものがあった。



「とにかく、もうやる事はやっちまったんだ。

 あとは行ける所まで行くしかない」

「ですね」

「とにかく、まとめ上げたこの地域。

 ここだけでも何とかしないと」

「そうですね」



 やるべき事は幾らでもある。

 やらなければならない事は幾らでもある。

 その全てをやるにおいて何もかもが足りない。

 金も物も人も体制も。

 だが、やっていくしかない。



「忙しくなるな」

「ですね」

 先の事を考え、二人はため息を吐いた。

 今は何も考えたくなかった。

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