26回目 強引な拡張と兵隊集め、そこからの殴り込み
新たに領主とその一党を従えたチヨマツ達。
彼らはそのまま騒動を起こそうとしてる連中の所…………には向かわず。
近隣の領主の所に向かい、まず村を制圧していった。
そうして兵をその場で集め、軍勢を増やして領主の所に向かい、領主を降す。
これを繰り返し、短期間で領地と兵力を増やしていった。
こうして、村を含めた小さな範囲だけではなく。
近隣の地域も占領していく。
急ぎに急いで行った為に、かなりの無理もした。
しかし、おかげで一週間もすれば市町村の範囲を治める程になった。
これだけ急激な拡大をしたら、問題も出て来る。
一番の問題は、忠誠心など期待出来ない事だ。
これはアツヤが行う霊魂吸収によって無理矢理従わせていった。
目の前で干からびて死んでいく者を見れば、誰だって逆らう気力はなくなる。
内心ではともかく、表だって事を構えるような者はほぼ消える。
制圧された地域の者達は、嫌々ながらも従うしかない。
ここに来てチヨマツは、本来の目標へと向かっていく。
すなわち、集結して騒動を起こそうとしてた連中の所に。
その為に軍勢をかき集めてきた。
手段は決して褒められるようなものではないが、これで対抗出来るだけの数を確保した。
無理矢理集められた者達はたまったものではないだろう。
しかし、何をするにしても数は必要だ。
その数を集めた時点で、勝敗は決している。
この時点でチヨマツ達の兵力は500を越えた。
その数をもって、騒動を起こした連中の所に殴り込む。
この数は、事の発端となった連中を上回る。
また、騒動を起こそうとしてた者達だが。
自分の配下はともかく、近隣勢力から兵を集めるのには手間取っていた。
いきなり招集をかけたのだから、それも当然だ。
なので、完全に集結を完了させてない。
そんな所にチヨマツ達の突撃を受けたのだ。
ろくに対抗も出来ず、押し切られていく事になる。
「進め!」
全軍の指揮を執るチヨマツの采配も、敵からすれば厄介だっただろう。
それは、武家も驚くほど見事なものだった。
これが農民か、と思うほどである。
それだけの心得をアツヤから授かっていた。
難なくとまではいかないが、戦場で軍勢を率いる為の下地は備えている。
加えて、同伴してきたチヨマツの次男と村の者達。
これまたアツヤから授かった心得と、日々の鍛錬の成果を見せていく。
この場にいた武士もその戦いぶりを見て舌を巻いた。
負けじと武士も敵に向かっていく。
こうして勢いを付けた軍勢は、敵を粉砕していく。
そして、片一方を崩壊させたチヨマツ達は、残ったもう一方を撃破していく。
こうしてこの地で起こった騒動は消滅していった。
事の当事者達そのものを消し去る事で。
そうして手に入れた領地を確保。
チヨマツの勢力としていった。
最初に事を起こした者達など、既に影も形もない。
それらは、この辺りでは結構大きな勢力だったのだが。
無理と無茶を強行したアツヤとチヨマツは、それ以上の勢力を作り上げてしまった。
この勢い任せの集団であるが。
そのまま騒動を起こしてた連中の領地も没収。
チヨマツは自分の下に組み込んでいった。
これに合わせて、かき集められた連中もチヨマツが私物化していく。
おかげでチヨマツは、勢力を大幅に拡大。
村一つから始まった領地は、今や市町村3つ分ほどになっていた。
一気に巨大勢力に成り上がっている。
これの統率をする為に、あちこちでアツヤの祟りショーを敢行。
反抗心の強い者がその場でしなびて死んでいった。
領主や武士は既に見ていたが。
農民や町人などの一般人が見るのは初めてだ。
初めて見た彼らは突然の事に驚き、逆らう気力を無くしていった。
そうする事で、統治の問題を大幅に低下させていった。
少なくとも、反抗する気力は失わせる事が出来た。
あとは、統治体制を敷いていくだけになる。
そこが最も難しいところであるが。




