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【完結】死んで幽霊になったと思ったら、戦国時代で神視点?  作者: よぎそーと
3章 躍進・成り上がり・下克上開始編

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24回目 事を起こす、近隣の制圧

 村に帰ってすぐ。

 チヨマツは兵を集めた。

 そして物資も。

 戦闘に入る為に。



 その為に、村全体が動き出す。

 治安・警備の為の兵達は当然ながら。

 徴用された雑兵も集められていく。

 手勢、合わせて20。

 現在、この村で集められる最大兵力だ。



「行くぞ!」

 号令をかけてそれらを率いていく。

 チヨマツは自ら先頭に。

 そして、軍務を任せてる次男をつれて隣の村へと向かった。

 目的は一つ。

 村の制圧である。



 突如押し寄せた軍勢。

 それを前に、小さな村では対抗出来るわけもない。

 あわてて槍や長刀や弓を持ち出す者もいたが。

 多勢に無勢、勝ち目などなかった。



「いったい、何だ!」

 驚く村の者達を代表して、村長が出て来る。

 それにチヨマツは、

「知れたこと、この村を制圧しにきたまでよ!」

と返す。

「以降、この村はこの芝上の下に入る。

 そうおぼえておけ」



 返事はない。

 突然の事に驚いて、理解がおいつかない。

 そんな彼らに、

「悪いようにはせん。

 お前も知ってるだろう。

 この前の領主の言葉を」

「それは……」

「あれでは我らに先はない。

 この先、搾り取られて使い潰されるだけ。

 ならば、そうなる前に立ち上がり、我らの生きる道を確保する」

 その言葉に村長は反論が出来なかった。



「従えば虐げはしない。

 こちらから出せるものも出そう。

 ただし!

 逆らうなら皆殺しにする」

 とんでもない事を言っていく。

 もはや脅迫だ。

 しかし、今はこうでもしないとどうしようもない。

 考えたり話し合ったりしてる時間はない。

「どうする?」

 問いかけ、返事を待つ。



「分かった」

 隣村の村長はしばらくしてそう返した。

「従おう」

「おう!」

 その言葉にチヨマツは頷く。

「ならば早速、我が村に使いを出せ。

 お前らが従ったとな。

 そうすれば、渡せるものを渡そう」

 事前にそういった準備はしてある。

 無理を強いるのだから、それなりの対価は用意した。



「そして、この村から5人。

 兵をもらう。

 早急に武装をして集まれ」

 無理は無理で強いていく。

 今はとにかく頭数が必要だった。

 そして時間も。

 グズグズしてるわけにはいかない。



 その後も同様の手口で近隣の村を制圧し。

 チヨマツは5つの村を手にした。

 それぞれの村から兵も集めた。

 これで、総勢45人。

 辺境の小さな勢力としては十分な数になった。



 そうしてチヨマツは領主の館へと向かう。

 表向きは物資の運び込み。

 そして、参戦を名目に。

 もちろん、そんなつもりはこれっぽっちもない。

 目指すは領主の館の制圧。

 それによる、この辺り一帯の占領だった。



 ────そして、残された村の方であるが。



 しぶしぶながら従った村であるが、それをすぐに喜ぶ事になる。

「父が無茶を強いて申し訳ない」

 そう言って頭を下げる、留守を守っている長男。

 彼は用意してあった物資をやってきた者に提供していく。

「まずは米や野菜。

 これらをお渡しします」

 兵隊としてつれていった者達の対価である。



 それを見て、やってきた者は驚いた。

 数人の人間が一年間食っていけるだけの量。

 それが用意されていた。

 アツヤが見ている状態表示画面でいうと、蓄えが50点分となる。



 それだけのものをすぐに出して来る事に驚いた。

 どれだけ余裕があるのか、恐ろしくすら感じた。

 しかもだ。



「それと、ここに来たという事は、我らの下についたという事。

 ならば、早速様々な事をお伝えする事になります」

 そういって、何人かの人間が出て来た。

 いずれも、農業や工業、その他の専門家である。

 少なくとも、この村においてそれなりの知識や技術を身につけた者達だ。

「この者達をお貸しする。

 すぐに指導を受けてもらい、収穫を増やしてもらいます」



 これから、各村の生産性をあげていく。

 その為の要員だ。

 今後を考えれば、こうした事も必要になっていく。

 それぞれの村の生産性を上げ、収穫をあげ、そして人を増やさねばならない。

 でないと、不穏な気配に対抗出来なくなる可能性がある。



 何が起こってるのかは依然として不明だ。

 しかし、戦闘が発生するほどの何かが起こってる。

 それが一回で終わるとはとても思えない。

 今後も何度も同じような事が起こるだろう。

 それに対抗していく為にも、地力を就けねばならない。



 各村の発展は、その為に必要不可欠になる。

 今はどの村も人口80人程度。

 それらがアツシとチヨマツの、芝上の村のようになれば、人口は三倍にはなる。

 その人口が力になり、周囲への抵抗力になる。



 その為には時間が必要だが。

 すぐに手をつけて、その時間を少しでも短くせねばならない。



「ここからが勝負だな」

 チヨマツの長男はそう言って指示を出していく。

 留守を預かるという大任。

 そして、各村を成長させるという使命。

 その二つを背に負い、仕事を進めていく。

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