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【完結】死んで幽霊になったと思ったら、戦国時代で神視点?  作者: よぎそーと
3章 躍進・成り上がり・下克上開始編

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23回目 領主達の判断、そこから生まれた決断

「どちらにもつかん…………と言いたい所だがな」

 集められた村長達。

 それらを前に、領主である武家はそう言った。

「残念ながら我が主家は争ってる者達の片方につく事となった。

 ひいては援軍を出す事になった。

 その方達には物資を出す事を命じる」

 忌々しそうにそう吐き捨てる。



 何の意味もない騒動。

 それに巻き込まれる事への懸念。

 それが見て取れた。

 実際、この領主や領主の主家にとって何の得にもならない。

 放置していれば良いのだろうが。

 そうもいかなくなってしまった。



 その為に領主も兵を率いて動くしかなくなり。

 それを支えるための物資(この場合は食料など)を村は出さねばならなくなった。

 誰にとっても負担が大きい。

 しかも、その負担で得るものなどない。

 ばかばかしくもなるというもの。



 それでも従わなければならないのが臣下である。

 個人の考えや気持ちをおさえて、やるべき事をしていく。

 それはそれで立派であった。



 ただ、それをよしとしない者も出て来る。

 表だって言わないが、この負担に顔をしかめたくなったのが村長達だ。

 アツヤのような手助けがない彼らは、余裕があるというわけではない。

 出せと言われて、はい分かりましたと出せるような物はない。

 皆無ではないが、それを出したら来年の苗や、冬を越すための食料に響く。

 さてどうしたものかと誰もが頭を抱えていく。



 チヨマツとて例外では無い。

 他の村と違って余裕はあるのだが。

 先の事を考えると、領主とその主家の態度はいただけない。

 考えがあって参戦するならともかく。

 今回の騒動、あまり旨みがない。

 どちらが勝っても、領主や主家が得る利益はそう多くはない。

 それが何となく分かる。



 どちらが勝っても、勝った方が利益を持っていく。

 そして、かっさらった利益で大きくなり、主家を飲み込んでいく。

 そういう未来しか見えない。



 いっそ、味方のふりして後ろから斬りつけるならともかく。

 そういう意図もないように思えた。



 もし今後の生き残りを考えるならばだ。

 争ってる連中をそのまま争わせ、弱ったところを食えばいい。

 そうして吸収していった方が、勢力を拡大出来る。

 あるいは、どちらにも協力しないままにらみ合いを続ける。

 そうしておけば、無駄な騒乱に巻き込まれずに済む。



 そこを敢えて参戦するという。

 何らかの利益があるのかどうか。

 そこが読めない。

 もしかしたら、チヨマツあたりでは分からない情報を握っており。

 それを元に行動しているのかもしれない。

 しかしそれをチヨマツが探る事など出来るわけもなく。

 ただ、見聞きした現実から想像をするしかなかった。



 そんな想像力をもって見るのだが。

 チヨマツは領主と主家にある種の限界を感じた。

 見切りを付けたと言っても良い。

 見下しはしないが、彼らの能力がどの程度なのかを知り得た気がした。



 とりあえず、無能ではない。

 力もある。

 器量も悪くはない。

 それは確かだった。

 少なくとも、領主としては悪くはない。

 采配そのものに落ち度はないのだから。

 しかし、英雄英傑ではない。

 そこまでの器ではない。

 そう思えてならなかった。



「やるか」

 そう思った。

 このまま行っても上手くやっていけるかどうか。

 すり切れ、疲弊し、潰えていく可能性だってある。

 そうなる前に、自ら動いて道を切り開く。

 そんな事を考えていった。



 その事を、村に戻ると即座にアツヤに伝えた。

 このままでは駄目だろうと。

 生き残るためには、ここで動くしかないだろうと。

 それを聞いてアツヤも、

「分かった」

とだけ言った。

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